週末開拓民奮戦記

ハンドカット&セルフビルドのログハウス(98)
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2008年5月(1)GW
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GWにはまだ山桜が咲いているほど、今年の春はゆっくりめだった。
ゆっくりめでのんびりしていたら、一気に花や山菜や雑草たちが勢いをつけて繁茂しだし、花や山菜は嬉しいのだが草には顔をしかめている。
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また例年通りに、草との追いかけっこが始まったというわけである。
早やブヨの第一洗礼を受け、今からこの調子では今年の虫との攻防も厳しいものになりそうだと恐々としている。
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来合わせた堺の福田さんご夫婦と一緒に、村の福田さん宅のチマキ作りに参加させていただく。
親戚の方たちが集まって大人数。
和気藹々の雰囲気の中でたくさんのチマキが作られていく。 |
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私はこの仕事は苦手だと早々にリタイア。味見したアンコが美味しかった。
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これからの季節にお茶を戴くにはここがベストポイント。木漏れ日が優しい。堺の福田さんご夫婦とコーヒー片手に話が弾む。
夜はご夫婦のおもたせのお酒&デザート付き豪華メニューに舌鼓を打つ。
いつものことながら、ほんとうにご馳走様でした♪ |
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帰阪される車を見送りながら、「材料持参でしかも料理人付きなんて、最高の贅沢をさせていただいたけれど、糧食当番をしなくてもいいのが一番嬉しいのよね」としみじみ...。
私は基本的に、「食べるのは好き、でも作るのは大嫌いな人」なのである。
誰も信じてくれないけれど、ほんとうはそれが素顔なのだ。
特にその傾向が強くなるのが春から夏にかけてで、私が草引きを始めると、kiiさんも声を掛けるのを躊躇うことが多いそうな...。
「迂闊に声を掛けるとご機嫌斜めになるもんだから、keiさんのお腹がすくのを辛抱強く待っているんだ」とぼやく。
「いったい食事と草引きとはどっちが大事!?」と聞かれてもね。 そりゃぁ当然、草引きでしょ!!
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5日はあいにくの雨(多分、雨男がいる...)だが、予定通り「山菜を楽しむ会」を敢行する。野外の大テーブルで楽しめれば気持ちがよかったのだが、快晴のGW唯一の崩れた天気の日を狙うという芸当はたいしたものだと思う。
皆で摘んだ山菜を皆で調理していただくのが倶楽部流なのだが、雨なので、今回はkiiさんが一人でコツコツと山菜摘みに精を出す。 |
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昼ごろからボツボツ宴会モード。
急な都合で参加できない人も居たが、仲良しの妙子さんご夫婦やマツさんたちが集まり賑やかに山菜料理を楽しむ。
当日のメニューは山菜の天ぷら&ソバ。天ぷらはタラ、ウド、コシアブラ、ウルイ、ハナイカダ、ワラビ、煮含めたタケノコ、コゴミ。(コゴミは旬を過ぎてしまい、僅かしかなかったのが残念だった。)鶏の酒蒸しと三つ葉の辛し和え、セリの白和え、スカンポの味付け、コンフリーのポテトサラダ、スズ竹の若芽のマヨネーズ添え、山椒の若芽のサッと煮、取り立ての生ウドの丸かじり、ウドの皮のキンピラ、コシアブラのバターライス等。
春巻きやウルイの玉子焼き、ウルイのお浸し、花と野草のサラダ、わらびのタタキなど、他にもメニューを考えていたけれど、「もう満腹だぁ」の声で却下されてしまった。
「どの一品にも必ず、その当日に野迫川倶楽部で収穫した山菜、野草を使うこと」
この日の前にkiiさんから強い要望があり、本人は面白いでしょと平然としていたけれど、「信じられない。それって何?」
臨機応変ということで私の脳内は結構パニックになっていた。kiiさんはそれを見て楽しんでいるのだから、これはかなり苛めっぽくない? でもまぁ、それなりに面白かった...。
でも、ご参加の方たちにはそうと判っていたかな?? 当人たちだけが楽しんでいたりして♪
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夕方近くには野迫川の福田さんご夫婦も合流。
お土産の、ご夫婦手作りのワサビ寿司にまたまた舌鼓。
ほんのり辛みのあるワサビの葉と、鯖とご飯がほどよくて、あとくちが実にいい!!
別腹で何個でも入り、困ってしまうと言いながらまたつい手が出る。 |
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遊んでばかりいた訳でもなく、それなりに庭作業に精を出し、また仲間たちとも楽しく語らえたし、充実のうちに過ごせたGWだったと思う。 さぁ、また頑張るぞ!! |
2008年4月
リビングキッチンの天井が張りあがってから後、遊んでいたわけではないのだが少し気が抜けていたのは事実。
家造りも少しずつ手がけてはいるが、カモ・鹿軍団との攻防に追われていた。
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妻壁(左)はまだしも、やログとの境(右)は手間取る場所なので進捗状況は芳しくない。
しかし、ドアはどうするつもりなのか...。
私は切り開かれたログとの境を眺めながら首を傾げる。
任せておいてとドンと胸を叩いたのはいいが、どう誤魔化す、いや、細工するのだろう?かなり不安である。 |
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春の庭作業は遅れに遅れている。家造り以外に片付けなければならない案件が多いのは、この時期は仕方がないと諦めているが、kiiさんは早く板作りに取り掛かり、軒天を仕上げてしまいたいと気もそぞろだろう。
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福田さんご夫婦と久しぶりに御目文字。
昼ご飯をご一緒する。
当日のメニューは、カンゾウのヌタ、おからのコロッケ、キャベツと生ワカメのサラダ。(町子さんはカンゾウに夢中になってしまった...。)
メインは大好きな明石焼き風。 |
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本物を知らずに自己流で作る厚かましさ...。だから謙虚に(?)「明石焼き風」なのである。
我が家のたこ焼きは昔からソースは使わない。三つ葉と刻み紅しょうがをたっぷり入れた熱々の出汁でいただく。
三つ葉は倶楽部産、紅しょうがももちろん手作りである。
はるかに見える高い山にタムシバが咲き出し、木々の梢がうっすらと色づく様を眺めながら、感謝と畏怖の念を感じるのは毎年のことである。冬を越えた安堵と共に、今年も春を愛でることができる有難さに深い喜びを感じている。
そして、自然の恵みに感謝して頭を垂れる。
今年の山菜の幕開けは不作のフキノトウから始まった。そしてカンゾウへ。
本格的なシーズン突入が目の前である。
ウドとタラは自生がどんどん増えて嬉しい悲鳴を上げているが、共に相当の場所取りであることは否めない。
タラなどは迷惑至極な場所にばかり出現する。セリ畑やミョウガ畑に蔓延るタラにはかなり閉口しているのだ。
あの鋭いトゲに涙を流すことも頻繁なのだが、それなのに伐採する気になれないほど愛おしい。
「またこんなところに出てきたよ。これは大変だね」と言いつつ、二人とも顔と声が笑っている。
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何ヶ所かにある自生のウドは、木屑や籾殻でたっぷりの覆いを掛ける。
これで白い部分を伸ばし、なおかつ野生の香り豊かな美味しいウドが育つ。
ウドは全草を余すところなく使える貴重な山菜なので、特に大切にしている。
その年の最初のウドの収穫は、掘りたてをその場で皮を剥き、生のままコリッと齧る。
フワッと立ち上る香気と自然の旨みは何物にも変えがたい。 |
さて、カモ・鹿軍団との攻防である。
もう緑が芽生えているというのに、彼らは一向に山に帰ろうとはせず、留守を狙っては出没しているらしい。
食欲は旺盛で、衰える気配もない。
小さな足跡もそこここにあるところを見ると、前回の脅しは喉を痛めただけで大して効果がなかったようである。
ユキザサ、リュウキンカ、エゾノリュウキンカ、シャク、タンポポ、アイリス類、ユウスゲ、ニッコウキスゲ、イングリッシュブルーベル、球根ツリガネソウ、ヒマラヤユキノシタと枚挙にいとまがない荒らしようで、トゲトゲのエゾウコギさえ食料にしてしまう。
悪食、イヤ、美味しいものをよく知っていると言うべきか...。
いまやカモ・鹿軍団の食料庫と化した野迫川倶楽部は、植物たちにとって安住の地ではなくなったと申し訳ない気持ちである。
当方の食料確保の見地からも防御せざるを得ないのだが、囲い込むと、それ以外の植物を新たな食材として開拓されるという「いたちごっこ」である。
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(1)斑入りアマドコロのエリア
(2)コゴミのエリア
(3)オオバギボウシのエリア |
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昨年はオオバギボウシを嘗め尽くすように食べられてしまったので、特に念入りに囲い込む。
オオバギボウシも貴重な山菜なのだが、かなり危機的な状況に追い込まれ、kiiさんは「恨み骨髄まで...」の心境に陥っていたのである。
庭のあちこちにこんなネットを張るのは無粋でイヤなのだが、とりあえず住まうまでは、見た目を無視して防御しようと諦めた次第。
しかし野生の本能か、スズラン、クリスマスローズ、水仙には見向きもしないのがあっぱれというか、悔しいというか。
「大切な植物はこれらの危険な植物で囲えばいいのかもしれない」とかなり真剣に寝ずに考えた翌朝、スズランエリアの中に自生していたアマナが食べられていたのには、ガックリきて声もなかったのである。 |
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