週末開拓民奮戦記

ハンドカット&セルフビルドのログハウス(100)

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2008年7月(2)
このところ、ほとんどの食事を屋外でとっている。
日中の30℃を超える時は流石に陰に入るが、朝晩の食事は雨が降らない限り必ず外である。
ホタルブクロにホタルを放すと、こんな幻想的な輝きになる 先週に引き続き天候の崩れが少ない週末で、夜は外で食事をしながらホタルを楽しんだ。
二週に渡ってホタルを楽しめるなど、久々のことだった。おそらく、もう終わりだろうが...。
ホタルブクロにホタルを放して、いにしえ人の遊びを楽しむ。
kiiさんは「野球を聞きたし、付き合わねば悪いし...」で、仕方なく嫌々でそぞろ歩きのお供。
13日(日)は村内一斉クリーン作戦が行われた。
ホタルが落ち着いた7月の第二週が、毎年この行事に充てられている。
参加するようになってもう何年になるだろうか、年々参加できる男衆の数が少なくなっているのが気に掛かる。
さぁ、草刈りに出動 7時半、準備を整え草刈りに出動するkiiさん。
予備の燃料に仮払い機用の備品、飲料水やタオルを腰にぶら下げたおっさんスタイルに、笑い転げてしまった。
仲良しの、村の福田さんや井上さんとも和気あいあい。
それにしてもこの7月の第二週というのは、いつもムシムシして半端な暑さではない。
ボトボトのヘロヘロになりながら草刈り機と親しんだらしく、シャツを絞ったら水が滴る状態だった。

今年の雑草の勢いときたら凄まじい。こんな凄さは今まであったろうかと思うほどである。
「どこから手を付けようか」「どこもかしこも、だよね」
草刈り、草引き、ドクダミ摘みをしながら、目を移すところに何かしら必ず案件が待っている。
早手回しの先行が基本だけれど、週末のみの山暮らしではそれは叶わぬ話で、なにもかもが後手後手になっている。
「時間がない、時間が欲しい、時間よとまれ」を口癖のようにしながら、相変わらず走り回っている。
運び込んでくれたコンテナ kiiさんはその合間に、奈良の田中君が運び込んでくれた二回分のコンテナを解体し、軒天井の板材も作り始めている。
早く家造りに専念したいのだろうが、草たちが少し勢力を弱めるまでは、このようなごった煮のような作業が続く。
軒天井用の板作りも続いている
早生のブルーベリーが少しずつ色づき、ヒグラシも鳴きはじめた。
オオルリやウグイス、カジカガエルにヒグラシのコラボレーションを楽しみながら、精を出している。

草刈り奮闘中の田中君 コンテナを運び入れてくれた際に、あまりのひどさに唖然としたのか、田中夫妻が一日草刈り奉仕に来てくれた。田中君は仮払い機で、奥さんはミョウガ畑の草引きにと、蒸し暑い一日、真っ赤になりながらの奮闘はありがたかった。
何しろたった二名の作業員で、根尽き力失せかけていたところだった。
こんなところが前回以降の作業報告になる。
kiiさんは家造りに戻るために、もう草刈りからは撤退する。してほしくはないが、撤退宣言をされてしまった。
私は独りで草たちと対峙しなければならないが、彼らの勢いはまだまだ止まりそうにない。

2008年7月(1)
7月5・6日に「JAならけん・10周年記念」のイベントがあり、JA牧野に寄る。
時間の関係で催し物には参加できなかったが、模擬店を楽しみ、炊き込みご飯とエコバック(先着200名限定)のプレゼントを貰ってニコニコ。
売り場には野菜や花が整然と並ぶ 準備中の野菜&花売り場を覗く。
隣接されている店内売り場にも野菜・果物・キノコ・豆腐類・切花に卵などがたくさん並べられている。このJA牧野は、清潔で整理整頓がよく、レジのお姉さんたちの対応も気持ちがいい。
買い込んだ野菜
ほんとうは前日の夜に野迫川入りしたかったのだが、ぬか漬け用の野菜などを調達したくて朝の出立になった次第。
何しろkiiさんはぬか漬け大好き人間。
野迫川の野菜類はまだ育っていないので、新鮮なきゅうりやナスビ、ウリやズッキーニ、卵などをここで買い入れる。
今回はイベントということもあって協力価格になっていたのか、安価で、それが嬉しくてドッサリ買い込み、kiiさんに「今週はまた野菜シリーズですか?」と呆れられている。
串コンニャクが美味しかった!! 模擬店には串コンニャク(コンニャクの田楽のようなもの)、みたらしだんご、蕎麦ドーナツ、ワラビ餅や五平餅なども並び、どれにしようかと悩む。
コンニャクはほどよく味が馴染んで美味しく、蕎麦ドーナツは素朴な味わいがなんともいえない。
蕎麦ドーナツを試食中のkiiさん。
JA牧野を出て、「野迫川まで緑陰ドライブといきましょうか」と、久しぶりに玉川峡から筒香(つつが)を抜けて野迫川へのコースを取る。ところが、である。筒香を抜けて野迫川への道へ入るところで止められた。
あと10分ほどで野迫川倶楽部に着こうという距離である。
「先で生コンの工事をしているので、今日一日中この道は通行できません」と老齢のガードマンが言う。
迂回路は、30分ほど戻り高野山の手前から野迫川に向かうしかない。
「1時間以上のロスになるじゃないの!」「手前にそんな表示が出ていたっけ??」

ここに表示を出しておいて欲しかったなぁ。 ここが問題の迂回路の入り口。指示看板など影も形もない。
この道を直進すると先ほど止められた筒香に至り、右折すると高野山に至る。
ここに表示を出すべきなのである。いつもどおりに直進して野迫川に行こうとするものは、皆一時間余のロスを甘受しなくてはならない。
このガソリン代高騰のおりに、これは辛いものがある。何といってもそれ以上に時間が惜しい。
釈然としない私は五條土木に電話をかける。
事情を説明するが、電話に出た人ではどうも埒が明かない。
「今日は土曜で休みです。緊急ですか?どうしてもという緊急なら担当に繋ぎますけど」
挙句、面倒くさそうに「担当に電話をさせますから」といって番号も聞かずに電話を切ってしまった。
なんとまぁ、不親切な...。
いかにお役所仕事といえども、今日びそれでは通らないと思いますけどね。
ということで、いまだに五條土木からの連絡は入らず(入る訳はないが)、わたくし、怒っておりますぞ。

この日は短い時間だったが、妙子さんの慰問があった。
久しぶりに会ったので嬉しく、気持ちも和んで、帰られた後にこれで気分よく頑張れるねと思った矢先。
予期せぬ出来事で午後の貴重な4時間が潰れる。
「今回は何が何でも表の土手の草引きを全部片付けなくてはならない」そう決心していたので翌日は必死である。
この土手にもアジサイがたくさん植えられていて、そろそろ出番。
雑草だらけの中で咲くのはあまりにも見苦しくて可哀想だもの。
髪振り乱し泥だらけ汗まみれ、山姥のようになって奮戦している私をたまたま見た村の方の視線には、少しばかりギョッとしたものがあったような...。思い返すとあの風体は、いくら必死とはいえかなり恥ずかしかった。
複雑な形だね kiiさんは草刈り作業ができない雨の日に建具を作っている。
これはログのロフトとリビングキッチンの屋根裏を繋ぐドア。
ログの屋根の勾配があるので、かなり悩んだ様子。
「見た限りではなかなか上々じゃないの?」
批評する側はお気楽ですなぁ。
ガラスをはめて・・・いい感じ


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