週末開拓民奮戦記

ハンドカット&セルフビルドのログハウス(103)

大きな画像とリンクしています。

2008年11月(4)
リビングキッチンの床板張りも4回目。ということは4週間...。
チョチョイとできればいうことがないけれど、週末だけの作業では仕方がない話。
それでも、動いてさえいれば、いつかは先が見えてくるはず。
少しずつ進んでいる 中心部から左右に振り分けて作業している。
大黒柱からは南側の部分になる。

「ここは出来上がったから、もう出してもいいよ」
ようやくお許しが出たので、ログ内の段ボール箱をいそいそと出し始める。
じつはログはとりあえず寝泊りできるようにと、応急の仮床のまま。
その仮床が本の重みで少し撓んできて、気にかかっていたのだ。
留守の間に床が抜けて、本が外部に転げ落ちて傷んだらどうする?
本のことを心配して居ても立ってもいられない二人...。(笑)
邪魔にならないところに一時移動させようということで、「出してもいいよ」になった次第。
本入りの箱と薪オーブン この下が危険箇所だった。

「エ〜ッ、こんな本もあったんだ...。」「これ、面白そうだなぁ」

本をダンボールから出して傷みを調べるうちに、つい読みふけってしまい、途中下車ばかり。
根っこが生えたように座り込んでいる私である。
この際ついでにと、不用になった本は処分の箱へ。
本入りの段ボール箱はログ内に置いてある分があと100箱。当分楽しめそうである。
本日の作業は終了 床張りの真ん中部分を開けてある理由。

ここは御影石(グラニット)を張る。
両袖がレンガ積みになって、背面(今はドアが填まっている)もレンガ積み。
煉瓦は焼き過ぎレンガを使う。
そこに上の画像で登場した薪オーブンが納まる予定。
最後の一枚を残して今回はここで時間切れになる。
残したくない、仕上げたいと未練がありありのkiiさんだったが、最後の一枚は納まりに手間が掛かる。
無理をして帰路を急ぐことになったら事故の元だものね。
それでも7割が張りあがった。

さて次回は、この一枚を張り終えて中心部から北側へ...。
これまた道具類を整理しながらの作業なので、どこまで進むものか。

2008年11月(3)
週末の一泊では、山との往復の時間や諸々にも時間を取られ、正味の作業時間は一日あれば御の字。
床板張りにはもう二日半ほどを費やしたことになるが、大黒柱周りのややこしい部分が多かったことを考えれば、ヨシだろうか。

当座の不要なものを屋外に移動して、スッキリした状態で仕事ができれば楽だが、それも雨のため叶わず、また表で刻みなどの細工もできないので、なにかと不便な今回の作業状況である。
ややこしい部分がやっと終わった 8列分の板張りが完了して、ようやく半分。
さて、これからはややこしいところが少ないので、かなりスピードアップできるのではないかと思う。
ようやく8枚

リビングキッチン図面 手書きの図面なので見にくいけれど...。
今手を掛けているのが大黒柱を中心にしたこのリビングキッチンの部分。
LKの右にフルログが続いている。

もみ殻の山 一度に運べないので、4週に渡って搬入したもみ殻も最終便。
90リットルの厚手のビニール袋に20本は結構壮観。
これだけあると、考えながら使わなくてもいいので助かる。
「もう貰えないかなぁ...」と呟いたら、kiiさんがドキッとして目を剥いた。(笑)

2008年11月(2)
リビングキッチンの床板張りが続いている。
果たして年内にこの作業が完了するかどうか、一所懸命にしているkiiさんには申し訳ないが少し不安になってきた。
そこで応援部隊に変身である。「積み上げてある道具類の移動は任せて」
庭の冬支度をしながら私も走り回っている。
神経を使って...。 大黒柱周りの細かい作業。
長い床板をダメにはできないと神経を使いながらの作業。
カパッと切れ落ちると、思わずどちらからともなく、ホォ〜ッと大きな吐息が出る。
上手くいったね。
大黒柱周り 何度か微調整はしたけれど、バッチリの仕上がり。

「施主さん、これでよろしいでしょうか?」などと、kiiさんの口からもようやく冗談が出てくる。
進捗状況はよくないが、それでも少しずつ張り進み、だんだんに土足禁止エリアが広がっていくのは嬉しい。
最初は「捨て張りの上に本張りなんてエライことをさせられるわ」とぼやいていたkiiさんも、頑丈でどっしりしたその安定感にご満悦の様子。
「飛んでも跳ねてもビクともしないよ」
「ほんとうだね!!」と返しながら、内心、「先週とは大違いだわね」と思う。
作業中のkiiさん 床板の隙間はなるべくギリギリまで詰めたい。
板はそれぞれに歪みなどの個性もあるので苦慮している。(左画像)

二週目はこんな感じになった。(右画像)
なかなかいいでしょ♪
仕上がり上々
リビングキッチンの床板が張れたら、ログ内に置いてある台所用品や本の山を移動できる。
そうすれば、ログ内の内装の仕上げにも取り掛かることができるのだ。
ミニミニお引越しにワクワクして、張り上がりの日を待っている。

2008年11月(1)
今回から、ようやくリビングキッチンの床板張りに取り掛かかる。
電ノコを設置する まずはヤトイザネを作るための準備から...。kiiさんが知恵を絞った簡易製材機が、またまた登場。
大型の電ノコを設置して寸法を決めている。
この後、始動してアクシデント発生。電動ノコギリが動かない...。
「エッ、ついこの前快適に動いていたのに...」プリンターの次はまたまた電ノコが壊れたかと、一瞬青くなる。
いったん外して始動してみる。「ギュィ〜ン」 あれ、変だなぁ...。
結局、原因究明はできないまま、以後は支障なく動いたのが不思議である。
ヤトイザネを作る(1) サネ作りも一度にビューンと作れる訳ではなく、二段工法。
厚さを合わせて切断し(左)、再び巾を合わせる(右)。
手間が掛かりますなぁ。
ヤトイザネを作る(2)
ようやく張り出しに掛かったけれど、これがスムーズに進まない。
板にはかなり大小がある上に、下地の板にもデコボコがある。
何しろこんな工法になるはずではなかった...。
下地の板に根太を渡し、断熱材を入れてコンパネを張り、その上に300角のタイルを張るのが最初の予定だった。
「下地板の上にもう一枚、同じ板を乗っけたら、断熱材なんて要らないんじゃない?」
などと不敵にも口走って押し切ったのは私でござる。
毎度のこととはいえ、仕様変更の名人...。(笑)
一枚目の張り出し 感激の一列目を張り、作ってあった溝にサネを入れ込む。
天井板にもこのヤトイザネ工法を取り入れている。
下地のデコボコを調整するのに時間が掛かり、ようようと進まない作業に、珍しく多少の苛立ちを隠せないkiiさんである。
「いろいろと面倒なんですわ」とため息交じり。
(注)サネを板に凸に刻み凹面にはめ込むのがホンザネ加工で、凹凹に刻んだ板の溝に別に作ったサネを入れ込む・・・これがサネを雇ってくるのでヤトイザネ。要するに凹凹の溝の間に隙間なくサネがはまり込むという仕組み。
なかなか綺麗でしょ 大黒柱周りのこの芸の細かいところはお見事。
でも、ここまでにはそこそこクレームをつけさせていただく。
板の上に板を張るというこの作業、簡単に考えていたのだがなかなか大変である。


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