週末開拓民奮戦記

1999/12/16 ハンドカットのログハウス(3)
                                                                                                                                       
ベースの上に野地板を貼る
ベースの上に野地板を貼る。
周囲が積みあがったら最後の段階には、この上に根太をかき断熱材を敷いて床材を貼る予定。

奥にハーフログが乗った。

kiiさんが工事中なのはシルログ。


ハーフログってなに?
シルログって?
まったく無知な私は横でうるさい質問を繰り返している
                                    
初めて刻んだハーフログとシルログ(その1) 初めて刻んだハーフログとシルログ(その2)
初めて刻んだハーフログとシルログ。
250本ほどの杉を切り倒した成果かチェーンソーワークは上々の出来栄えと思う。これはロックノッチ。
一番奥の人目につかない場所が、一番綺麗に出来ているのはどういうわけでしょう。?

上のロックノッチに右の部分がはまるのだそうです。
サドルノッチがほとんどですが、ハーフログとシルログの結合部分と、その他にもログ材の大小の関係でやむを得ずロックノッチを刻んで強度を保っている個所があるそうです。

ガッチリ丁寧派のkiiさんは、ボルトもタボもクサビも参考書などよりかなり多く入れている。気休めだと言いながら・・・。
ロックノッチ
二段目が積みあがる。
皮むきの私と刻みのkiiさんの絶妙のコンビネーション。
というのは表向きで、皮むきの私の方がかなり追われて、息切れしかけている。
kiiさんは刻みにしても、初めて使うスクライバーにしても結構こなしている。

野地板は断熱材を支えるだけのもので非常に頼りなく、踏み抜きそうなので建築中はその上にコンパネを敷いて補強している。
ログの二段目が積みあがる

グループを刻む 刻んだグループに断熱材を入れる グループを刻む。
刻んだ中に断熱材を入れ込む。
断熱材を切断するのに役立っているのが、私の藁の切断機。いつの間にかkiiさんの道具になってしまっていた。

皮むきのほかに私の仕事が増えた。
木屑を燃やすこと。
刻んだ木屑の量の多いこと。
おまけに燃えにくい。

草木にそのまま撒いたらだめですよ。冷えますから・・・。と注意をいただく。
土に撒こうかなと考えていたからドキッとする。

寄付されたコンテナの釘を抜く 奈良のT君から不要のコンテナの寄付がある。
これはほんとうに嬉しかった。


釘を抜き材を選別する。
材はスプルスか・・・。
厚くて重いのでヒイヒイ言って運ぶ。
(ただしヒイヒイ言っていたのは私だけなので、彼らの名誉のため申し添えておきます。



コンテナ材をテラスに貼った 上のコンテナ材がテラスに貼られた。
がっちりしていて、飛び跳ねてもびくともしない。
20人ぐらいのパーティならここで平気だろうなア。

穴の空いたテラスの桁の上では仕事をしづらかったので、これは実にありがたかった。

三段目が積みあがった。


三段目が積みあがる。ここまでで三週間。 三週間でここまできた。
思ったよりスムーズで速かった。
この調子ならと考えるのは私の浅はかなところで、これから諸々の仕事が絡んでくる。
スピードダウンは必至でしょう。
(電気のコードや足場や窓の関係やら。一人で出来るんやろか?私はかなり懐疑的。)

足の短い私はもう跨ぎにくい。
跨ぎにくいということさえ嬉しい。


ログってこんなにいいものだったんだ。


     
 「雪が降る前に7段目までいきたい・・・。」を合言葉にここまでは急ピッチできたけれど、段が上がるにつれて遅れがちです。
危険も多くなる。気をつけなければと戒めています。

 太いものは重厚感がすごいですが、植えたまま38年も放置された杉だから節は多く、太さもバラバラです。
テーパーや直径を考えて、刻むのにも組むのにも頭を使っているのがよく判ります。

 なぜ7段目かというと、平均直径20cmほどの杉では7段も積んでやっと肩ぐらい。
それだけ積むと、冬のキャンピングを吹きっさらしでしなくてもよいからという単純な理由から・・・。
(ログは17〜8段積む予定です。)

 雪が降ったらログを積むのは休憩になるでしょう。
道端にうっすらと残る雪を見て、その日が近いことを実感させられました。
           

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