週末開拓民奮戦記
ハンドカット&セルフビルドのログハウス(32)
5月18日 連休以降、日帰りの野迫川行きが続いている。 日帰りは作業がまったく進まない。 特にkiiさんの担当分野は、道具を出して作業を始めたと思ったらもう帰り支度ということになるので、仕方なく ゴソゴソした簡単な片付け仕事に終始している。 それでも今回は、気になっていた案件を片付ける。 先に伐採してあった大黒柱用の桧を必要寸法に切り、引き出す。 野迫川倶楽部の一番奥まった、足場の悪い場所から引き出すので簡単にはいかない。 ワイヤーと卜伝君の力をフルに活用しての作業になる。 4.7mに切られた桧が、皮を剥いて3本並んでいる様子はなかなか美しい。 桧が漂わせるいい香りを、胸いっぱいに吸い込みながら木肌に手を滑らせる。 「3本のうちのどれにする?」とのkiiさんの問いに、躊躇なく、一番元口に近い少し歪みのある部分を指差す。 太くてちょっと歪んだ桧が、LDKの真ん中にドンと立っている様子を想像すると楽しい。 (肝心の「三本の桧」は写すのを忘れてしまった...。) と、こんなことが今回の作業である。 それにしても、木に触れているときのkiiさんは、これ以上ないというぐらい和んでいる。 私は相変わらずの庭仕事。 植付けも草引きも楽しくて仕方がない。 「庭に居れたら私はごきげん!!」なのである。 |
5月3〜5日 今回の連休はカレンダー通りより少なく、作業はあまり進行しなかった。 前夜仕事で遅くなった私たちは、さすがに真夜中に大量の荷物(花や木、野菜の苗が多いが。)を積み込む 元気がなく、ウズウズしながら朝を待つ。目覚めれば天気よし、気分は爽快なり。 「10時過ぎには野迫川に着けるね。」「湿気が少ないから、北海道の気候みたいで気持がいいね。」 ウキウキしながら心はもう山に飛んでいる。 ところが、である。家を出てスムーズに走れたのは15分ほどでたちまち渋滞に掴まり、どうしてこんな所から混 んでいるのかさっぱり判らないままに時が過ぎ行く。 戻って別のルートを使おうにも反対車線もビッシリの状況で、こんなことなら昨夜のうちに荷物を積み早朝に出発 するのだった、とは後の祭りである。 通常2時間弱の所要時間のところを、5時間半もかかってしまう。 これで一日目の予定はまるっきり狂ってしまった。 そのかわり、翌日は早朝から夕闇が濃く迫るまでしっかり働いた。 今年初めてのドラム缶風呂を楽しみ、kiiさん特製のニンニクステーキに舌鼓を打ち、「純粋蔵」のお湯割りに ほろ酔い気分になった頃にはもう10時を回っていた。 |
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久しぶりの伐採は、やはり壮観。 高さ20m、元口30cmの木でも迫力がある。 今回は手回しウインチの替りに、卜伝君が伐採の手助けをしてワイヤーを引く。 野迫川倶楽部では、卜伝君も土木工事だけで納まっていられない。 ログの積み上げにはずっと駆りだされて威力を発揮したが、「私たち同様、ロートルでも頑張ろうね。」と頬擦り したくなる。ロートルユンボの卜伝君は私たちの腹心の友なのである。 |
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