週末開拓民奮戦記

ハンドカット&セルフビルドのログハウス(33)

6月中旬
いよいよ水回り部分の基礎工事に着手した。梅雨の最中、雨を避けながら作業に精を出す。
14日、午前中は曇天。早朝から作業に取り掛かる。
卜伝君は快癒したが、貰い物のオンボロミキサーが動かなくなっていた。
前回の基礎の時もやっと動くという状態だったから、予測はしていたが...。
バラスを混ぜられる通称ダルマ式のミキサーを手に入れなくてはならなくなった。
(ドラム式は羽根だけが回るけれど、ダルマ式はドラム全体が回る。ミキサー車の極ミニチュア版のようなも
の。)
まずは、水盛りで水平を出す
水盛り1 水盛り2
(1) (2)
(1)
バケツに水をいっぱい入れて、少し高い台の上に置く。
透明のビニールホースの先に重りをつけて水の中に沈め、片方の先端から水を吸って管に水を通す。
泡が残らないように空気を抜く。
これで準備完了。
(2)
水の位置が水平のライン。

要所要所に打ち込んだ木杭に、水平の位置を記していく。
バケツとビニールホースがあれば、いとも簡単でしょ!!
人が二人居ればバケツも要らない。ビニールホースだけでO.Kです。

この水平から計測して、基礎の高さを出す。
基礎の高さに合わせてヌキ板を打つ 基礎の高さに合わせてヌキ板を打ち、水糸を張ってボイド
菅の位置と高さを決める。

ダイニング部分の基礎には、前回同様ボイド菅を使う。
浴室と洗面所部分は木造にしないので、基礎は布基礎にする。
ボイド菅の位置にベースを掘り込む ボイド菅の位置にベースを掘り込む。
大まかな作業には卜伝君が大活躍。
給排水の配管工事もこの時に行う。
排水は勾配を確認しながら...。

14日は午後から土砂降りになった。
ため息をつきながら空を見上げて、コーヒーばかり飲んでいた。
ここは浴室・洗面所の外壁になる部分 15日・降ったり止んだりのハッキリしない天気。
止み間を見ては作業に精出すが、ボトボトになった土は腕に重く、腰にも
応える。


ここは浴室・洗面所の外壁になる部分。
この部分は階段式にして、芸の細かいところを見せている。
といえば恰好がよいが、奥の方でまだ60cmを掘り込まなくてはなら
ず、「荷重を考えるとそこまでの厚いベースは必要がない。」と言う事
らしい。
「悪く言えば手抜きじゃないの?」と私は茶化している。
地中梁でベース同士をつなぐためのミゾを掘っている。 地中梁でベース同士をつなぐためのミゾを掘っている。

これは浴室部分のブロックの基礎のベースも兼ねる。
この部分の掘り方は完成したが、全体にはまだ少し時間を
要する。

地盤はかなりしっかりしているが、ランマーをレンタルし、
バラスを入れて叩き込む予定。


この画像はクリックすると拡大されます。

6月初旬
7日の午後遅くに野迫川入りした。
土曜の夜は「タケノコ(真竹)の炊いたん」や「アスパラの豚肉巻き」「キャラブキ」「卵かけご飯」などの、簡単な献立
で暢気に酒盛り。
といっても二人とも酒量はひどく落ちているので、その雰囲気を楽しむだけなのだが...。
翌日の荒仕事に備えて早々に床につく。

朝は早くから鳥たちの声で起こされる。新しい鳴き声も幾つか聞く。
鳥は苦手分野だけれど、落着いたらじっくり取り組んでみたい。
訪れる鳥たちの種類もかなり増えているのだが、いつもカメラを構えると逃げられてしまう。
野迫川倶楽部は蝶がすごい...。
こんな狭い敷地に、昨年から確認しているだけで40種ほどの蝶が訪れている。
前身を考えると気は臆するけれど、花に群れ飛んでいるのはいい光景である。

今回は基礎の掘り方と排水の配管工事が主目的だった。
直径50ミリの塩ビのパイプを多数運び込み、気力満々のkiiさんだった。
(集合部分のパイプは120mmを考えているが、各水回り部分から集合部までは50ミリを使う。)
ところが、卜伝君に掘り方を依頼するも彼はスト...。
卜伝君のオイルゲージに亀裂が入っているけれど、直接のオイル漏れの原因はパッキンの劣化が原因だと判断
し、パッキンを購入してきたのだが、付け替えてビスを留めつけた途端にゲージが割れてしまった。
結局部品全体を付け替えなければならなくなる。
未修理のままではオイル漏れがひどいので、卜伝君の回復を待って掘り方に掛かることにする。
「あっさり一式を注文していたらよかったね。」とはあとの祭り...。
部品は数日で手に入るそうである。
卜伝君の助けがいる作業ばかりなので、kiiさんは止むを得ずの予定変更。

今使用しているログへの階段は台所部分にのみ込まれてしまうので、新たに
階段を付けることにする。


←階段の土台部分

正式な階段もここに付くのだが、ダイニング部分が完成してから作る予定。
巾1500mmぐらいのものを掛けたいけれど、「図面を引くのは、いとも簡単
だよね。」とkiiさんはぼやいている。
でも、「何でもいいわ。」と無関心なより、ずっといいでしょ??

階段の側板
を刻む。

        
  完成写真→

予定変更で、シブシブながら庭仕事を手伝ってくれたkiiさん。
この部分はツタや木の根が縦横に走りまくり、おまけに上から降
ろした杉の枝を草が繁茂して覆い、ひどい有様になっていた。
卜伝君なら地面を数度クイクイッと掘り返しただけで、ツタや木の
根など根こそぎになるのだけれど、ツルハシとクワを使っての作
業は肩や腰にかなりひびいたらしく、kiiさんはバテバテの帰阪
になった。

卜伝君が動けないとなると結構不便なことが多い。
彼の応援がいかに心強いことか、今更のように感じている。
10坪ほどの空き地ができ、さっそくカボチャやズッキーニを植え付けた。
アシタバも15株...。きっと、夏の食卓を賑わしてくれるに違いない。
この部分の手前に置いてある杉丸太を整理したら、いずれこの一面もブルーベリー畑になる予定。

それにしても、見違えるほど綺麗になって嬉しいな。 kiiさんありがとう!!
  
                                                                                  
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