週末開拓民奮戦記

ハンドカット&セルフビルドのログハウス(40)

【画像にポイントすると説明文がでます。】
10月(4)
今回は金曜日の夜に野迫川入りし、土曜日に帰阪するという珍しいパターンになった。
野迫川の朝は0度。一週間毎に秋が深まっているのを感じる。
凍てる季節が目の前。
「雪が降る前に...。」と気持が急くけれど、「焦っても仕方がない。」と、どちらかが手綱を引く。


窓の部分が積み上がったので、上場の仮枠を作る。
基礎の仮枠以上に神経を使ったようである。

家造りには様々な工程があるものだ。
私はいろいろな作業を体験できて面白いけれど、kiiさんは慣れない上に多少のプレッシャーも感じているようだ。
「マッ、いいか...。素人だ。」が最近の口癖になっている。

窓の上場の仮枠を作る。   窓の上場はコンクリート仕上げ。
(画像上)
窓の上場の仮枠を作リ上げる。
(画像上)
窓の上場は鉄筋入りのコンクリート仕上げ。

私は半日だけ庭仕事に戻る。
イングリッシュブルーベルを掘り上げ、植え替える。
100球植え込んだ球根は、3倍を越える量になっていた。
「水仙も植え替えなきゃいけないなあ。」品種が多いから、これがまた大変な作業なのだ。
あれこれと思い巡らしながら、行き着くところはいつも、「タコが羨ましい...。」
11段目が積み上がった。 仮枠作りに思ったより時間が掛かってしまい、予定までは進まなかった。
でも、予定通りに進んだら儲けもの、進まなくって当たり前...。
「ややこしい部分なのだから、上出来だよ。一日しか作業が出来なかったんだし...。」

ポンと、ションボリしているkiiさんの背中を叩く。
「ところで落っこちないでしょうね、この上場...。」
「....。」絶句するkiiさんである。

山の日の暮れは早い。5時にはもう、闇が色濃く迫っている。
屋外作業ができる期間も、あと僅かになってきた。
(画像上)
(この画像は大きくなります。)

10月(3)
穏かな秋の日曜日。日帰りの作業は気持が急く。
始まっている紅葉に目をやり、「今はゆっくり出来ないね。」と少し残念な気持で作業に集中する。
kiiさんは相変わらずのブロック積み。大分積み上がってきた。
ブロックの切断(この画像は大きくなります。) (画像左)
ブロックの切断をしているところ。




     
ブロックの高さを均しているところ(画像上)
ブロックを積んで高さを均している。
私は東・北面の二回目の塗装を完了。
少し離れてログを眺めながら自己満足。作業を仕上げた喜びは大きい。
棟上げや屋根工事までは、当分足場に上らなくてもよさそうなのでホッとしている。
やはり足場の上の作業は緊張する。
実は研磨作業の折、2mの高さからサンダーを落とし、その上に落ちてしまった時は一瞬真っ青になった。電気コードを切っただけで怪我はなかったが、kiiさんにはたんとお小言をいただいた。

イングリッシュブルーベルも植え替えなきゃ、草も引かなきゃ...。
知人が届けてくれた防蟻、防腐用の塗布材18リットル2缶(嬉しい差し入れだった。)が、早くと出番を待っているけれど、少しだけでも庭仕事に戻りたいものだ...。
ブロックは10段が積み上がった。(画像上)
(この画像は大きくなります。)
ブロックは10段目を積み終えた。
地面からは結構な高さがあるので、だんだん壮観になってくる。
「形がイメージできるようになると楽しいものね。」と私。
「焦ってますけどね。」とkiiさん。
「焦らなくていいよ。でも、早く出来たらいいね。」
「いったいどっち?」と呆れるkiiさんである。
私も次回からはブロックの切断作業を手伝うことにしよう。
やってやれないことはない。
何だってやらなきゃ、二人っきりだもんね。

終いごとをして野迫川を後にする頃はもう真っ暗...。
それなりに作業状況は進行しているけれど、スピードが上がってきた頃に時間切れとは、心残りの一日だった。

10月(2)
この連休は、10日(金)の夜には野迫川入りした。
夜に野迫川に入るのは時間的にかなり辛いのだが、翌日の作業進捗度を考えるとベストなのである。

雨をやり過ごしながらの作業だったが、それでも働いた、働いた...。
kiiさんはひたすらブロックを積み、私はログの研磨、塗装作業。
ひたすら積んでお疲れ様。(この画像は大きくなります。) ブロックが大分積み上がってきたので、足場を組んでいる。
この開口部には嵌め殺しの透明の
ガラスが入る予定。
「小さい窓は息苦しくてイヤ。空と山を眺めながらお湯に浸かりたい。」との私の強い希望である。
「おかげで壁面角の補強に悩まされる。」とkiiさんはぼやいているが、内心は、「フムフム、なかなかいいじゃないか...。」と思っているに違いない。この窓は横長にしたかったのだが、強度や水管の都合で縦長にされてしまった。
足場を組んでステージを作る。(画像上)この画像は大きくなります。
作業用のステージを作る。
飛んでも跳ねてもビクともしない。
ブロックを運び上げるのは卜伝君。
午前6時半にはもう作業開始。午後6時が終業。
訪れた人がいる時は僅かな時間手を止めるけれど、雨が降らない限り、ほとんど休憩ナシで動いている。「酷使だ!!」
夜はバタンキュー...。
二度塗りを完了した部分。綺麗だなあ...。(この画像は大きくなります。) 残っていた東・北面の研磨を終え、一回目の塗装を完了した。
足元から地面までは6m、丸太足場の上の作業は神経を使う。
足場を一段降りるごとに、ホッとしてため息が出る。
研磨作業の際は両手でサンダーを操作するので特に恐いが、何とか
終え、その後の塗装は楽しい。
つい鼻歌が出るほど、塗装作業の面白さに目覚めてしまった。
刷毛の使い方も塗料の含ませ方も養生も、素人なりに考えながらだんだん慣れてくる。
前回の塗装部分に二度目の塗装をする。
(二度目の塗装を施した画像が左のもの。)
一度塗りの時とは見違えるほどの綺麗さに、思わず感嘆詞!!
しばし、眺め入る...。
私はここまでで時間切れ。
次回の東・北面の二度目の塗装が待ち遠しい。

                   
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