週末開拓民奮戦記
ハンドカット&セルフビルドのログハウス(48)
2004年6月(1) この二ヶ月あまり、週末になると天候が崩れて、週末開拓民の熱意は水を差されてばかりである。 棟上げに向けて気持ばかりが焦るけれど、天候だけはどうにも致し方なく、空を見上げてはため息をついている。 それにしても、昨年といい今年といい、一番作業の捗る時期に辛いことである。 そんな訳で、作業はあきらかに滞っている。
自分に甘くするとツケが大きくなる。それでも雨の時はついつい甘くなる。 そしてまた、生い茂る草を眺めて後悔することになるのだが...。 今日も雨とて、野草や山菜を摘んできて、美味しいものを作り熱燗を楽しむことにする。 二人ならこんなときもすぐにまとまる。 この季節は山蕗も美味しい。たくさんの蕗を自分流に煮含める。 庭のそこここに出る蕗をセッセと移植してまとめたおかげで、敷地内で調達できるほど増えてくれた。 今私たちが凝っているのがスギナとコンフリー。美味しさにハマって、あれこれと調理を楽しんでいる。 スギナはご飯にお茶、天ぷらなどにする。 コンフリーはポテトと相性がよく、ポテトサラダにすると好評で、スギナご飯とともにお替わりの声があがる定番メニューになった。 以前から野草に興味はあったのだが、スギナに触れて、そこから食べられる野草にのめり込んでしまった今年は、私にとっては「野草元年」と言えるかもしれない。 食べられる野草を調べてみると、私などまだまだ扉に手を掛けただけの未熟者で、この世界も奥が深いと実感する。 野草に目覚めてからは、山を見る目もかなり変ってきた。 大きな宝石箱を抱えているような思いで眺めれるのは、成長した証しかと自分自身を誉めてやりたい 気もする。 最近は野菜をまったく用意せずに野迫川入りし、山の恵みを利用させて戴く、そんなことを遊びのように楽しんでいる。地場の自然を存分に味わえる幸せは、他に例えようのない喜びである。
残る柱は4本、梁が7本、桁が2本、それが完成したら第一次の組み方をする。 第二次の組み方が棟上げになる。 第二次用には、棟木や母屋のほかに束は18本も作らなければならない。 頑張ってね!!kiiさん...。 |