週末開拓民奮戦記
ハンドカット&セルフビルドのログハウス(47)
2004年5月(1) 1〜5日 (画像は大きくなります。) 1日の午前中には所用があり、食材などを調達して野迫川入りしたのは午後。 まとまった休日は、作業に掛けられる時間が大きくなるので嬉しい。 街に帰らなくてもいいんだと思うと呼吸も楽なのだから、気持はもう山の住人になっているのだろう。 先日から補強していた資材置き場だったが、それを完遂するのが今回一番の懸案事項。 家造りに取り組みたいのは山々なのだが、山の作業は家造りだけにはとどまらず、実に広範囲なのである。 この資材置き場は12m×5mなのだが、杉の倒木で半分バラバラになっていた上に、先の突風で、飛ばされていない波板もバラバラ事件になりかけていた。 搬入した荷物を下ろすと、kiiさんは待ち兼ねたように早速作業に取り掛かる。 波板は新しいものではなく、貼ってあったものを再利用。外して貼るのだから二重の手間が掛かる。
「落ちたら痛いよ。落ちないでね。セリも被害に合うしね...。」私は横から激励の嫌言を掛ける。 「それって、タラとセリが大事だと言っているだけじゃないの!」「やっぱり??」 二人で爆笑しながら、連休のせいか心が弾んでいる。 往きには点いていたヘッドライトが、急に両目とも点かなくなった。 とにかく帰らなくてはと、薄暗くなりかけた山道をスモールライトのみで走行する恐さに、kiiさんもおのっちもヒヤヒヤだったらしい。 私は、晩御飯が遅くなるだろうとそればかり案じていた。 「あと5分遅かったら帰り着かなかったね。」 暮れて見えなくなった道路の白線に目をやりながら、胸を撫で下ろす。 翌3日は余計な作業で時間を費やすことになった。 4日に友人達が寄って、春の山菜を楽しみましょうということになっていたが、予報で天気は下り坂。 雲行きが怪しい上に、風にもかなり湿り気を感じる。 当たらなくてもいい時に限って、天気予報は当たるものだ。
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2004年4月(4) 24〜25日 五條市に10時頃に所用があり、いつもより少しゆっくりめに大阪を出る。 週末だが行楽の車も少なく、GWを睨んで出控えているのかもしれない。 おかげで予定より早めに着き時間に余裕があり、途中、御所市の高鴨神社に寄ってみる。 例年GWの頃に日本桜草展があるとは知っていたが、いつも先を急ぎ、今まで立ち寄ったことがなかったのだ。 運良く開催中で、暫し目の保養をさせていただく。 野迫川への道中に野菜を仕入れて行くJA牧野直売所に寄ると、ラッキーなことに地場の野菜を使った試食会。 ここでkiiさんは、私がたっぷり楽しむだろうと諦めたらしい。(詳細はひとりごとへ) 所用を足して野迫川入りしたのは昼だった。 私たちは慣れているけれど、それでもたまに滑ったり落ちたりする。 (慣れからの油断ということも多いだろうけれど...。) たまにしか来ない人にとっては、ウッカリすれば危ないかもしれないという箇所も結構あるものだ。 なにしろ開拓途上、建設中である。 自己責任で気を付けてはくれるだろうが、できるだけ安全に過ごせるようにと願っている。 今回、とても嬉しいことがあった。
何百本も伐ってきて、初めての体験なのだ。 絞りは軽いけれど、この地で自然にできた貴重品だ。 「どうする?」とkiiさんが尋ねる。 「そりゃあ、決まっているでしょう。リビングキッチンの大黒柱用に伐ってしまったヒノキがもったいないけれど、大黒柱はこれに変更しましょう。」 いつも変更には渋い顔をするkiiさんが、今回はいかにも嬉しそうに頷いたのである。 |
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4月29日 27日に突風が吹いたため、ログの養生シートが気に掛かって仕方が無いkiiさん。 野迫川まで一人旅をしてきた。 被害は大したことがないが、資材置き場のトタンの波板が外れ、数枚は飛んでいるものもあったらしい。他所に飛んだら大変だからと、補強も兼ねてその後始末に追われたようだ。 夕方、Hさんご夫婦がフラッと立ち寄られて、そのときの話。 隣地に入って山菜を摘んでいた(スカンポが出だしていたが、まだ小さくて摘めるようなものではなかったのに...。)夫婦連れが、Hさんが車を停めていると近寄ってきて、我が地を指差して言ったそうな。 「あっちは土筆なんかも出てるかな?」 ギョッとしたHさんが「あちらは私有地ですから入られませんよ。入ったらダメですよ。」 その返答が「なんで??」だったとか...。 「居るんですね。こういうのが...。」Hさんご夫婦は呆れて唖然としていたらしい。 顔が引き攣るような、笑えない笑い話である。 これからの期間は、人の敷地だろうが育てているものだろうがおかまいなしのこういう輩が時々出現する。 今年もまた、声を荒げなければならない場面があるだろうか。不愉快な出来事には遭遇したくないものである。 緑の風が心地よい季節は、また憂鬱な季節でもある...。 |