週末開拓民奮戦記

ハンドカット&セルフビルドのログハウス(61)

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2005年4月(2)
このところ日帰りの山行きが続いている。
従って、移植作業も家造りもさっぱり進んでいない。
仕事の関係も多少はあるが、それよりも、町の仮住まいが老朽化により5年前から建設移転の計画があり、この8月にやっと完成して移動になる、そのための諸々で、この4月は週末の一日が必ず潰れていたのである。
もっともこの移動は、遺跡調査で遺跡が出たために、当初の計画より遅れたのだが...。
再びの移動は、最終的に山に移住する時だと思い定めていたけれど、思うようにはいかないもの。
予定では、もうとっくに山に移住しているはずだったが、人生には山も谷もある...。

「初めてのマンション住まいだ。」「新しい所に住めるのはいいじゃない!?」と自分に言い聞かせてはいるけれど、建物が覆いを外した途端に、引越しの煩わしさを大いに感じている。

仮住いは古いけれど庭付きで、ここに住んで持ち家を処分し、そして一年後に山の土地と巡り合ったことを思うと、感慨もひとしおである。
(心情は近々、ひとりごとにて...。)
花苗をたくさん。カキヂシャとレタス、ハーブのデイルもたくさん。 古くて不便な小さな住いの、唯一の取柄が庭だった。
なにしろ、居住面積より庭の方が広いのである。
今度は庭のないマンションに移動するので、寒さに弱い植物以外は既に山に移したが、これから夏までは、お隣りの庭から移植させるものが数多い。
これは第一陣。ついでにと野菜やハーブの苗もいただく。
草花は多分この量の12〜3倍ぐらいはあるだろう...。
大きく育った木々なども移さなくてはならない。 嬉しい悲鳴である。
移植作業中のkiiさん これは移植作業をするkiiさんのスナップ。
庭奥の山際のエリアである。
このエリアのずっと右手前からの一帯は、特にご丁寧にシシ殿が荒らし回ってくれ、お蔭で土が蹴散らされて大穴がいくつも開いた。
大汗をかいて、一輪車に何杯の土を運んだかわからない。
多分、連休は暦通りで休日は少ないけれど、頑張って作業に勤しもう。
倶楽部内の今年の移植計画は、未完のままで来春に持ち越しになりそうである。
週末ごとに町から一本ずつ移動させる樹木で、多分手一杯になるだろう。
梅雨までに何とか屋根工事も仕上げなければならず、kiiさんを家造りに解放しなければならない。
「夏に屋根仕事なんてごめんだよ。」「アッチッチだもんなぁ。」
でも、なんだかジリジリと、その気配が濃厚になりそうである。

2005年4月(1)
この季節、我が庭は一年で一番忙しい。
芽が動き出す前のこの一ヶ月ほどが、植え傷みが少なく、樹木の移植には最適なのである。
平生は一人コツコツの庭作業で、必要な時だけのkiiさんの応援だが、この時期の移植作業は倶楽部の最優先事項になっていて、kiiさんも参加を余儀なくされている
鳥の声を友に一人で土と戯れることも嫌いではないが、二人で話しながらの庭作業は楽しいものだ。

例年3月に入るとすぐに作業を始めるのだが、今年は遅くまで雪が残り、取り掛かれたのは3月の20日からだった。
雪が消えると日一日と暖かさを増し、といっても、町の暖かさとは比較にならない。(朝晩はまだマイナス気温である。)
「時間がない、時間がない。」と、私はまるで不思議の国のアリスに出てくるウサギの心境である。
持ち込んだ果樹苗や、育樹園に仮植えしてある苗木類、移植が必要になっている樹木などを次々と植え込む。
毎週末ごとに移植作業をこなし、もう大小70株ほどを定植した。半分は山への移植である。
昨年、育樹エリアから大きなものをかなり移植したので、今年は少しは楽なようだが、その分こちらの体力も落ちているのか、いや、鈍っているのか、山への移植はやはりきつい作業である。
果樹苗はアーモンドやネクタリン、プルーン、アンズ、柿、栗など12株を植え込み、花咲く日を、いや、実りの日を夢見ている。

庭は斜面が至るところにあり、しかも動線が長いので、移動が結構大変である。
散策するには申し分ないのだが、苗や水を持ち運びするにはあまり嬉しくない。
イノシシやシカの荒らした後始末が予想外に多く、荒らされている所を均し、おまけに植え付けながらつい他の作業にも手を出す。
枝の剪定や枯れてしまった木の処理や...。それが思いのほか時間が掛かる。
「雪の中で寒さに震えながらはごめんだ。」と、早めの剪定作業を怠ったツケである。
改修した資材置き場 kiiさんは大活躍。
日中は移植作業をこなしながら、早朝を資材置き場の改修作業に充てていた。資材置き場は三分の一に縮小した。この場所には、いずれ納屋と陶芸小屋を建てる予定だけれど、それはまたずっと先の話である。
資材置き場跡はブルーベリー畑に変身
資材置き場を撤去した跡には、ブルーベリー畑を拡張した。
現在のブルーベリー畑は植え込みが詰まり過ぎていたので、今回はかなり余裕をみている。
苗は株分けのもの。植付け場所が足りず、半分以上は次回に持ち越す...。
ブルーベリーは挿し木苗も多く育っているようで、嬉しい悲鳴を上げている。
黒花ロウバイ、土佐ミズキなどの子苗の、山への移植などもまだ残っているが、大方の作業は終りつつある。週末をもう一回過ごせば、kiiさんは晴れてお役ご免になる。

花苗の移植作業も沢山抱えているけれど、これは、鳥の声を聴きながら一人寂しくすることになる。
訪れる鳥の種類が年々増えている。
声と朧な姿でそうとは判るものの、素早い彼等とは勝負にならず、いまだに写真は苦手である。
それにしても木々がずいぶん増え、成長したものだ。それに従って鳥たちが増えてきたようでもある。
巣箱作りは楽しいな♪ kiiさんは今、巣箱作りに夢中である。
今度はこんな風にしてみた。次は..と、あれこれの工夫も楽しげである。
前回に取り付けた巣箱の周辺を、鳥たちが窺いながら飛び回っているのを見たからもう大変。
すっかりその気になって、またまた巣箱作りに精を出すことになる。
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我が家の道具のスポンサーと言って過言ではない老大工さんから、またまた道具類などを戴いてきた。
kiiさんの道具棚がだんだん賑やかになってきた。
いただいた道具類(1) 今回は釘打ち機2台、卓上の金物切断機、電動ドライバー、
21ミリ〜36ミリの溝切りカンナの刃などもあって、作業の巾が広がるとkiiさんは喜んでいる。
釘類が大きな箱で何箱もあって、これからの内装仕事に重宝しそうだ。幾つあってもいいだろうとアルミの180センチの脚立も二脚。その他いろいろ...。山の生活でいつか役立つ機会があるかもしれないと、どれも粗末に出来ない。
いただいた道具類(2)
いつも心にかけて下さって、ほんとうにありがたいと感謝の気持でいっぱいである。

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