週末開拓民奮戦記
ハンドカット&セルフビルドのログハウス(61)
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2005年4月(1) この季節、我が庭は一年で一番忙しい。 芽が動き出す前のこの一ヶ月ほどが、植え傷みが少なく、樹木の移植には最適なのである。 平生は一人コツコツの庭作業で、必要な時だけのkiiさんの応援だが、この時期の移植作業は倶楽部の最優先事項になっていて、kiiさんも参加を余儀なくされている。 鳥の声を友に一人で土と戯れることも嫌いではないが、二人で話しながらの庭作業は楽しいものだ。 例年3月に入るとすぐに作業を始めるのだが、今年は遅くまで雪が残り、取り掛かれたのは3月の20日からだった。 雪が消えると日一日と暖かさを増し、といっても、町の暖かさとは比較にならない。(朝晩はまだマイナス気温である。) 「時間がない、時間がない。」と、私はまるで不思議の国のアリスに出てくるウサギの心境である。 持ち込んだ果樹苗や、育樹園に仮植えしてある苗木類、移植が必要になっている樹木などを次々と植え込む。 毎週末ごとに移植作業をこなし、もう大小70株ほどを定植した。半分は山への移植である。 昨年、育樹エリアから大きなものをかなり移植したので、今年は少しは楽なようだが、その分こちらの体力も落ちているのか、いや、鈍っているのか、山への移植はやはりきつい作業である。 果樹苗はアーモンドやネクタリン、プルーン、アンズ、柿、栗など12株を植え込み、花咲く日を、いや、実りの日を夢見ている。 庭は斜面が至るところにあり、しかも動線が長いので、移動が結構大変である。 散策するには申し分ないのだが、苗や水を持ち運びするにはあまり嬉しくない。 イノシシやシカの荒らした後始末が予想外に多く、荒らされている所を均し、おまけに植え付けながらつい他の作業にも手を出す。 枝の剪定や枯れてしまった木の処理や...。それが思いのほか時間が掛かる。 「雪の中で寒さに震えながらはごめんだ。」と、早めの剪定作業を怠ったツケである。
現在のブルーベリー畑は植え込みが詰まり過ぎていたので、今回はかなり余裕をみている。 苗は株分けのもの。植付け場所が足りず、半分以上は次回に持ち越す...。 ブルーベリーは挿し木苗も多く育っているようで、嬉しい悲鳴を上げている。 黒花ロウバイ、土佐ミズキなどの子苗の、山への移植などもまだ残っているが、大方の作業は終りつつある。週末をもう一回過ごせば、kiiさんは晴れてお役ご免になる。 花苗の移植作業も沢山抱えているけれど、これは、鳥の声を聴きながら一人寂しくすることになる。 訪れる鳥の種類が年々増えている。 声と朧な姿でそうとは判るものの、素早い彼等とは勝負にならず、いまだに写真は苦手である。 それにしても木々がずいぶん増え、成長したものだ。それに従って鳥たちが増えてきたようでもある。
我が家の道具のスポンサーと言って過言ではない老大工さんから、またまた道具類などを戴いてきた。 kiiさんの道具棚がだんだん賑やかになってきた。
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