週末開拓民奮戦記
ハンドカット&セルフビルドのログハウス(62)
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2005年5月(1) QWは前半が仕事だったので、後半に休みをまとめた。 3日、食材を調達しながら山に向かう。 今回の山行きは、献立も道中の車の中で立てる有様で、忘れ物だらけである。 庭の桜はすっかり散ってしまい、今年は満開を見られずじまいでガックリする。 3日午後には奈良のT君がトラックでコンテナ材を運んで来てくれた。T君、いつもありがとう!! 11枚の大きなコンテナを車から下ろし、早速バラシに掛かる。 丁度来合わせていたSさんもバラシ作業に参加。 晴れ上がって、日向は汗ばむ暑さである。
翌日は、kiiさんは材の釘を抜き軒下に運び込むみ、私はログ内の片付けが終ると庭に飛び出す。 何しろ4月は日帰りばかりだったので、庭にはほとんど触れていない。 雑草だらけの庭は花も埋まるほどになっている。今年も訪れてくれたオオルリの美しい声を聞きながら、セッセと草抜きに励む。 暑いけれど、木陰は爽やかである。ただ、問題がひとつある。 早々とブヨが登場してきたのである。例年、オダマキの咲く頃というのがひとつの目安になっていたのだが、今年は早い...。 木々の下に潜り込む格好の私は、早速、数箇所の洗礼を受けたことは言うまでもない。 6日、7日はしっかりとした雨。7日の昼前には上がるという予報だったが、野迫川で天気予報が当った試しはないとラジオに向かって毒づく。 「山の雨はまだかなり冷えるもの、濡れて風邪を引いたらつまらないよ。」と言い訳しながら休養日にする。こういう決断が早いのは私で、kiiさんはかなり後ろめたそうに、空を仰ぎながらしぶしぶ同意する。 そういえば今回は映画をまったく観なかった。 音楽を聴きながら本を読み、夜は蛙(一種類はモリアオガエル)の大合唱を聞きながら眠りにつく。 8日はkiiさんは屋根仕事の段取りを考え、私はふうふう言いつつ山の斜面へアジサイを植え込みに入る。あちらもこちらも、手を掛けなければならないことだらけなのだが、手は2×2。 どのように計算しても増える気配がない。ふっと猫の顔を思い浮かべてしまう。 ****** 意気込んで迎えた連休で、作業予定表はビッシリ書きこまれていたけれど、作業はまったくこなせなかった。(マッ、こんなこともありで...。) ただ、二日間雨に降り込められて、じっくりと山菜料理を楽しむ余裕が出来た。 タラ、山ウド、コシアブラ、コゴミ、ウルイ、アザミ、ハナイカダ、アケビの新芽、ミツバ、セリ、山蕗、スギナやコンフリー、ヨモギ...。 コシアブラのバターライスなるものに出会えたのも雨のお蔭。 これは絶品で、kiiさん一押しの、我が家の春の定番になりそうである。 山菜に向ける気持がまた大きく育ったこの連休は、それなりに意義があったのだと解釈している。 |