週末開拓民奮戦記

ハンドカット&セルフビルドのログハウス(63)

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2005年6月(1)
このところ目立った作業の進展はないようだが、決して遊んでいたのではない。
屋根を葺くための準備が、コツコツと進んでいる...。
足場の補強をはじめとして、材を作るという非常に地味な作業ばかりなのである。
地味だけれ、どれもこれも必要不可欠。
鼻隠しを作っているkiiさん これは屋根の鼻隠し(ハナカクシ)の製材をしているところ。手製の簡易木挽き台に、角度を考えて電動丸鋸を取り付け斜角度のある材を作っている。
よくこんなことを考えるものだ。
必要は知恵を生み出すものだと、今更のように感心する。
電動の丸鋸はこんな風に設置してある。
鼻隠しのカット面
傍らで見学しながら、怪我でもしないかと内心ハラハラ。左の画像がこのカット面。
鼻隠しをはじめとして、破風(ハフ)など屋根用の木材が積み上がっていく。
ほぼ40坪ほどになる屋根面に必要な材は結構多く、こんな作業に、このところの時間を費やしている。
積み上がっていく屋根用の木材
屋根の足場補強に上がっているkiiさん 屋根葺き作業のためには、足場の補強もしなくてはならない。
いかに省力で工程をこなすか、kiiさんの頭の中には計画表が出来上がっているらしい。
「上で屋根を張るのは私、keiさんは下に居て材を上げる役ね。」

「上で作業をする!」と言う私に、さり気なく牽制しているつもりらしい。
梅雨に入る...。  雨を避けていかに効率よく屋根を貼るか。
私はブヨに刺されながら草引きに奮闘している。
通路などは草刈り機を使うが、庭部分は手作業。作業人員は私一人だから思うようには進まない...。
こんな作業ばかりを続けていると、二人ともだんだん気が滅入ってくる。
そんな時には
、コーヒーを片手に庭を巡るのが一番心安らぐ。
だが、それも今は思うようにいかなくなっている。
庭のそこここに鳥たちが巣を作っているのである。
けたたましく喚きたてられたり、卵を抱く母鳥を知らずに驚かせてしまったり...。
何しろ前の週は影も形もなかった所に、忽然と巣が出現するのだから、こちらとしてはまったく予測ができない。「ごめん、怪しいものじゃない!!」と叫んで慌てて逃げ出す。
シチダンカにウグイスの巣が...。 左はヤマアジサイのシチダンカに作られた巣。
庭の小道に面しているので、非常に目立つ。
しかも位置は低い。
危険だとは思うが、動かすことは出来ない。
「こんな所に作るなんて、考えが足りないのじゃない?」と言いながら、ハラハラして眺めている。
カエデマンションにはホオジロが...。
巣はどうもウグイスのものらしい。
近くにkiiさんの作った巣箱を二つも設置してあるのに、どうもウグイス殿は気にいらなかったようだ。

ウグイスたちはあちこちで巣を作っているらしく、「近寄るな!!」と脅されてばかりいる。


「私の作る巣では気に入らなかったのかな。」としょげ込んだkiiさんに朗報...。
カエデマンションには、なんと住人、いや住鳥が居た。
こちらはホオジロらしい。 覗くに覗けないが、でも覗いてみたい。
彼等の巣立ちの日までは、遠慮しながらこっそりと小さくなって草引きをしていることだろう...。

「ブルーベリーの鳥除けが大変だよ。」とこぼしながら、kiiさんの声は妙に嬉しげで弾んでいる。

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