週末開拓民奮戦記

ハンドカット&セルフビルドのログハウス(68)
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2005年12月
日曜日に仕事が入っていたため、24日は様子を見に日帰りで野迫川へ。
二週間が空いた久しぶりの野迫川は、積雪42cm。
今年の冬は暖冬傾向とのことだったので、冬場も作業はできそうだと楽観していたのだが、なんのその...。
こんなに雪が積もり、冷え込んでいるなど予想外だった。
ピンポイント天気予報なら役に立つかと、大阪で一喜一憂しながら多少は信用していたのだが、ほとんど当てにならないのだと思い知らされる。
湧き水も、引き込んでいる谷の水さえも凍りついてしまった。
さて、水がなければ年末年始はどうするか...。炊事も入浴も出来ないじゃないか。
まあ、この危機的状況をいかに打開するか、ここがkiiさんの腕の見せどころだが...。
←あれま...。腕を組んで呆然のkiiさん
県道の除雪の雪は進入路を塞いでいたが、それでもありがたいことだ。
冬場でも孤立地帯にならないこと...。
県道に面した土地を選んだkiiさんの先見の明とも言える。
                          テラスに降り積もった雪→
道路に車を止め、長靴に履き替えて雪の中を歩く。私の長靴は雪の中にスッポリと埋まってしまう。
日帰りのため、敷地内道路の除雪よりも点検を優先する。
リビングキッチンの屋根の雪は、南面は融けて25cmほどに減っているが、北面は融けた気配がない。
必要以上にガッチリと、用心第一で作っているkiiさんのことだからまさかとは思うが、雪の重みは想像を超える。不安なのでこの面の雪を下ろすことにする。
養生のビニールシートはツルツル滑るので、おっかなびっくり、怖々のkiiさんだった。
慣れないことで、腰や肩がバリバリになった様子。
こんな経験を積み重ねてよりよい方向を模索してきたのだから、雪だまりなどの解消法など、きっとまたいいアイデアを出してくれるのだろう。(と、書いたら「まるで脅迫だね。」と言われてしまった。)
リビングキッチンとログの東面は垂木が細かく入っているのだが、ログの西面は手付かずのままだった。
杉の天井板のみでは雪の重さに耐えられないかもしれないと、簡易の補強材を数箇所に入れる。
こんなことになるとはついぞ思わなかったので、余計な作業に大慌てである。
と、これがこの日の様子だった。

この一ヶ月半ほど、日帰りの日や数少ない泊まりの日は天候不良でなかなか作業ができなかったが、それでも遊んでいたわけではなく、ボツボツだが地味な作業を続けていた。

県道側の柵がボロボロになって折れはじめたので部分補強をする。
一掃して全部やり直したいのだが、そこまでなかなか手が回らない...。
晴れ間が少しでも見えると待ちかねたように屋根に上る。
←垂木の間に断熱材を入れているところ。

晴れさえすれば作業は格段の進捗を見せる。
        
                 この日はログ東面の断熱材を全部入れ終わった。→
雨模様の日は...。
←軒天に通気口を開けてステンレスの網を張る。
                             軒先に水切り(金物)を付けているところ→
など、比較的安全性の高い作業に勤しんでいる。
kiiさんの頭の中には、しっかり作業工程が組まれているようだが、なんといっても自然現象には勝てない。
2005年は転居に伴う野暮用に振り回されるなどして、たくさんの宿題や課題を抱えて年を越すことになってしまった。
仕方がなかったとは言え、反省だらけの一年というのも珍しいことだ。
来年はもっと頑張らなくては、と決意も新たな二人である。
  

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