週末開拓民奮戦記

2002/2月 ハンドカットのログハウス(17)
 

2月11日

2月11日雪の野迫川倶楽部 雪降る野迫川倶楽部

やっと連休がとれて、作業が出来ると発奮したとき
に限って天候が悪い。
ログが遅れている一番の原因は、まとまった休日の
悪天候であり、決して私たちが怠惰なのではない。
今回もこの通りであった。

一晩で30cmも積もった雪は、翌日もまだ降り続い
ていた。
ログ造りに燃えている私たちは、水を注されてばか
りいる。
(「水と言うなら雨でしょう。」というkiiさんのチャチャ
は蹴飛ばしておこう...。)
雪の重みで裂けた杉
今回の野迫川行きで仰天したのがこれ。
直径30cm高さ20mの杉が、雪の重みで裂けて倒
れていた。
今までこんな裂け方がなかった訳ではないが、道
路側に飛び出すような危険な倒れ方はなかった。
事故がなくてよかったとホッとする。
何が起こるか判らないのが自然...。
万が一のことがあってはならないので、道路側の杉
は全部伐ってしまわなくてはならない。

「またログが遅れるなあ...。」
kiiさんの密かなため息が聞こえる。

ログの中に運び入れた電動カンナと電動仕上げカンナ
左は電動カンナ(プレナー)・右は電動仕上げカンナ
今回の野迫川行きはこの二台の道具を運ぶという案件があった。
「最近はもう使わないから、よかったらあげるよ。」との知り合いの大工さんからの
申し出に、ありがたくいただくことになったのである。
この二台の道具は、例のkiiさんの木挽き台で挽いた板を、削り、仕上げるために
威力を発揮するだろう。

降りしきる雪の中を一台100kgもある道具を車から降ろし、取りあえずはログの
中へと運び入れる作業は、思いのほか大変であった。
クタクタになりながら、「よくやったね。」と握手する。
kiiさんは「なんのことはない。」と平気な顔をしていたけれど、重かった...。

これで私の腕は、またまた太くなったに違いない...。


2月10日

牡蠣を焼いているところ 牡蠣はクーラーボックスにいっぱいありました。
H氏ご夫妻が、天然の牡蠣を届けてくださった。
クーラーボックス一杯の牡蠣は、寒風の中を自ら採られたそうである。
4時間も掛けて採りに行き、その足で届けてくださったことが嬉しくて胸が熱くなった。
美味しい牡蠣は早速焼いておなかの中に...。
天然の旨味が、飛びっきりの元気を与えてくれるような気がした。
まさか一夜にして銀世界になろうとは思えないほどの、美しい星空であった。
 


                                                                                  
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