週末開拓民奮戦記

ハンドカット&セルフビルドのログハウス(20)

7月中旬

整地完了。 整地が済んでスッキリすると、意外に広い...。
7/14は野迫川村全体のクリーン作戦が展開された。kiiさんも草刈り部隊として、草刈機を持って参加。
まだ家が出来ていない立場上、村の行事には今まで積極的に参加したことはなかったのだが、お声が掛
かったのを機会に参加させていただくことになった。
初めての体験は、いささか緊張したようである。
この日はもうログの作業に掛かる時間が取れず、それでもkiiさんは僅かな時間も惜しんで、卜伝君を駆って
整地する。
ここはログを建てているすぐ上の段で、雑草と倒木で足の踏み場を無くしていた。日当たりがとてもよく広さも
あるので仮の畑にする。カボチャの芽がたくさん出てきたので、畝を立てて植え込んだ。
野迫川では、この時期からでは「実」を収穫するのは難しいが、葉を蒸して麦ご飯と味噌を包んで食べると
美味しいとのことで、野菜として利用する予定。(この利用法は山さん←URLに教わった。)


野迫川倶楽部の大切な道具、手回しウインチ。 作業するkiiさん
杉を伐る際、役立ってきた手回しウインチ
野迫川倶楽部の大切な道具のひとつ。
作業するkiiさん
今年は妙に台風が多い...。
数年前に吉野を襲った台風は強烈だった。
その爪痕は近在の山にまだ残っているし、野迫川倶楽部にも例外ではない。その時の恐怖が蘇ってくる。
道路側の崖の上に残っていた7本の杉が、風当たりよく撓っているのを見るたびに、倒れて道路に落下した
らどうしようと案じていた。
野迫川倶楽部の前は県道であるし、数は少ないが車の通行もある。
自然災害のことはお互い様との山の慣例もあるらしいが、やはり管理者の責任も問われるだろう。
崖側は土木事務所の管轄、その内側の杣道は利用して通行する人、そして杣道の内側は私たちの管理になる。
kiiさんも同じ事を考えていたようで、「心配事がなくなるだけでもいいから...。」と、この際切り倒すことに...。



6月〜7月初旬

ロフトの柱の刻み kiiさんは、右腕に入っていたピンを抜くための手術
を6月中旬に受けたので、今少しログの作業をお休
みしている。
経過は順調で、7月二週目にはログ造りに復帰で
きる。今回はその直前までの様子を...。

ドクダミを摘む私を手伝いながら、kiiさんがしてい
たのがロフトの柱を刻む作業。
あと1本を残すのみ...。
どっしりした様子は結構壮観である。
これがログウォールに納まる。

ログウォールや屋根の母屋のホゾ穴開けや、各部
材の自家調達など、頭を悩ませる部分が多いのだ
と考え込んでいる。
注文だけは目
いっぱいしておいて、この季節、私は
庭仕事で忙しい。
ロフトの柱を刻んでいる
 


足場組みの最終段階 足場組み完成
たまたま訪れた友人を相方にして、足場を完成させる。足場は半分を作って中断していた。
友人は「何で自分の時ばっかり荒仕事なの?」と盛んにぼやいていたが(前回訪れた時は、
山からの丸太出しをさせられたたらしい。)、山の作業に「楽」という字はないのである。

いつだって、どんな作業も結構きつい。ただ、それを楽しめるかどうかなのだ...。
気持ひとつで楽しい作業にもなるし、、苦役にもなる。

足場が組めて、さて、刻みさえ済めば上棟なのだが、
その刻みや部材作りにまだまだ時間が掛かりそうである。

  
                                                                                  
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