週末開拓民奮戦記

ハンドカット&セルフビルドのログハウス(25)
 
9月21〜23日

予定通りには進まないものです...。
「建設の槌音はいいもんだね。」などと意気盛んだったのは初日だけ。
朝7時から夕方6時まで働き、走り過ぎたのか少しばかりペースダウン気味の連休だった。
今回の作業はロフトの北面妻壁がメイン。南面はベランダ部分があるので足元がしっかりしているけれど、北面は
足場の上での作業。てこずっても仕方がない部分だった...。

それでも何とか、ロフトの妻壁が貼り上がった。

ひたすらの家造りというのも気持がしんどくなるので、間に裏山の探索なども入れて...。
(コシアブラを7本発見、春の山菜シーズンが楽しみである。この分野はまったく無知だったけれど、旭川の南さんに
開眼させていただいた。大好きなムシカリ(オオカメノキ)も見つけて、嬉しくってルンルンしている。)
完全遊休日を作っても、宿題をたくさんし残している気分で遊べないという、損な性分の二人である。

休む間もなく、天井板を貼るための製材の準備を始める。
140mm×3000mm、20mm厚の板を180枚作る予定。
天井板の上に垂木(タルキ。これも自家調達する)を貼り、断熱材を入れてコンパネを打ち付ける。
そしてブルーシートで表面を覆い、雪と氷の季節をやり過ごす...。

10月も末になると例年初氷が見られる野迫川倶楽部、寒さはもうすぐそこに...。
ロフト北面の妻壁外部が貼り上がる。
ロフトの北面妻壁の外部が貼り上がる。

裏側からはあまりマジッと見たことがないのだけれど、日に焼けて
いないせいか丸太も綺麗で、表側とは大分違うのに吃驚。
北面妻壁を中から見る。
北面妻壁を中から見る。

足場の上には最小限のものしか置けないので、私は中にいて板や
道具の渡し役。
そして、落とした道具の拾い役...。

屋根との接合部分を処理する。                   →
足場上の作業はなかなか
スムーズには捗らない。

この面は南面の倍の作業
時間がかかってしまった。
「思ったようには進まないね。」
「こんな日もあるよね。」
励ましあいながら完了してホッ。
足場の上での作業は思うようには進まない。
↑足場を組み直して屋根との
接合部分を処理する。

 
9月14〜16日

寒さと雪が来る前に、何とか妻壁の外部を張り上げ、屋根の下地までは完了させたいと思っている。
雪と凍結の期間は外の作業は中断せざるを得ないから、妻壁外部と屋根の下張りさえ終らせておけば、内部は冬場
にコツコツと仕上げていける...。
昨年までは冬場の木工事が出来る状態にはなっていなかったから、冬の長い期間を恨めしく思っていたけれど、今冬
は休まずに作業に精出せることが嬉しい。

この連休はひたすら黙々と作業に専念したおかげで、南側正面の妻壁を張り上げた。
部材の自家調達から張り上げまでと頑張リ過ぎて、帰阪する頃には二人ともガクガク状態だったが、心地よい疲労感
に包まれていた。

北側の妻壁は次週には張り上がるかな?? 
南側と異なり足場の上の作業になるため、予定通りには進まないかもしれない。
丸太との接合部分はなかなか難しい。 丸太との接合部分などはピッタリ
合わせるために苦慮する。
技術もソコソコ必要な部分である。
まあまあ、いい出来と言えるのでは
ないでしょうか。
合格点を差し上げましょう。

                     →
   張りあがっていく外壁を中から見たと
    ころ。
    ずいぶん家らしくなってきた。
    この外壁の内側に断熱材(100mm)
    を入れ、その内側に内装の板張りをす
    る予定。
張り上がっていく妻壁を内部から見たところ。
正面の妻壁の外部が張りあがった。kiiさんは北側の妻壁用の部材を作る準備を始めている。
南側の妻壁の外部が張りあがった。


あまり面白い作業ではないけれど、部材作りを...。
丸太を一面だけチェーンソウで縦挽きする。
丸太を一面だけチェーンソウで縦挽きにする
製材所なら丸太ごと挽けるのだろうけれど、簡易応用の道具では丸太
との接面が不安定になるため...。
縦挽きした面を下にして挽く。
直径38cmの電動ノコギリを据え付けた作業台で二面を挽き、プレーナーでサイズの微調整。
直径38cmの電動ノコギリを据え付けた作業台で二面を挽く。
寸法を合わせるためにプレーナー(電動カンナ)で微調整する。
巾は14cmがこの電動ノコギリで挽ける限度いっぱいである。
出来上がった角材
そんな風にして出来上がったのがこの角材。

板挽きでは、一番地味で根気のいる作業がここまで...。

ここまでにするのに、かなりの時間がかかる。

角材を20mm厚の板に挽く。
上の角材を20mm厚の板に挽く。
挽いた板はプレーナーをかけて滑らかにする。

出来上がった板からは、やわらかい心安らぐいい香りが漂う。
 
 
8/15 棟上げ風景
  
                                                                                  
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