つれづれなるままに

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2004年11月
   
【ヒャッキン、さまざま】
 
11/29  ヒャッキン、さまざま
所用で大阪市内住吉区の我孫子に出かけた折、ちょっとステキな雑貨のお店を目に留め、フラリと入って驚いた。 なんとヒャッキンなのである。
インテリア小物や雑貨類をはじめとして、商品がオシャレにディスプレイされている。
雑然と数を置けばいい式のヒャッキンを長らく見てきた目には、とても新鮮で、例えば同じ物でも、こんな風に置いてあれば思わず手に取ってしまうに違いない、という展示なのである。
これぞディスプレイのなせる技。実にいい雰囲気である。
ヒャッキン仕様とは思えないようなものも数多く、
アジアの民芸品や食器類などにも、唸りっぱなしの私だった。
このアイデア戴こう、アッ、これは重宝そうと、たちまちのうちに大きなカゴに2杯分。
それも、これ以上持てそうにないからまた今度にしようと、泣く泣く諦めての2カゴなのである。
たかがヒャッキンとは言えないと、それこそ目からウロコの気分だった。

レジの人が目を丸くした。

「たくさんのお買い上げ、ありがとうございます!!」
「すてきな品揃えね!!」
「個性を出すのに苦労していますけど。」
また来たいと思わせる店作りには確実に成功しているようで、客は引きも切らない。
私も、その仲間にしっかり取り込まれたことは、言うまでもない。
本日のお買物は...。

ガラスの密閉容器4個、シール蓋付きの陶器3個、小鉢2個、箸4種8膳、白い筒式の陶器は4個、ガラスの四角い容器2個。
全部1個100円也。
特に箸類は、たくさんの種類のどれもがとてもオシャレで、迷いっぱなしだった。
素材をいかした渋いつくりは握りの加減もよく、食事が楽しみになること請け合いである。
しかし、重かった...。

ガラスの密閉容器を見たkiiさんが、「アッ、それいいね。量の少ない果実酒を漬け込むのには丁度いい大きさだね。」と言った。
私としては、コンペイトウ、チョコレート、飴玉、クッキーの予定で4個だったのだが、果実酒も確かに映えるかもしれない。
「砂糖や塩、粉類だっていいかも。タカノツメやサフランを入れると綺麗だよね。」
「サフランをこの容器一杯にするには、1000個の球根でも足りないんじゃない??」
ということで大笑いになる。
「keiさんのことだから、きっと買占めに行くんだろうなぁ。」とkiiさんは宣うが、見透かされた私は内心ドキッとしたことである。

後日
再び所用で近くまで出かけた折、kiiさんを密かに荷物持ちに任命して、この店に立ち寄った。

「しかしまぁ、これがヒャッキンなの?? 意識が改められるネ。」とは、kiiさんの感想である。

「買占めに行くんだろうなぁとは思ったけれど、まさかねぇ...。」
ガラスの密閉容器を10個も買い込んだ私に呆れた口調のkiiさんだった。
スス竹の箸や使い勝手が良さそうな器も買って、小さな幸せにホクホクと満足な私だが、それにしても安上がりな幸せであることよ。

                   
                         

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