つれづれなるままに

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2002年3月
   
【食のこと雑感】浅くのみ春は霞みて...。
 
03/18  食のこと雑感
野迫川に居る日でも作業が最優先する時は、あまり食事には気を使わないほうだが、
コンビニ弁当が苦手な二人で、どちらからともなく「何か作ろうか...。」ということになる。
am〜○mの無添加のおにぎりなどは何度か利用したことがあるが、他のコンビニの弁
当は、概して甘過ぎるようで口に合わない。
甘めならまだいいのだが、甘過ぎて味が濃いのはどうも苦手である。

「あと何回の食事(?)かを考えるようになったから...。」では決してないが、きちんと
食事を摂ることは生活の基本の一つだと、その点は頑固である。

「青い野菜と海草を毎食摂りなさい。」と口癖だった亡母の影響か、それらが少なめの
外食が否応なしに続くと、ストレスが溜まってくる。そうなると、作らざるを得ない。
特に夕食は「二人で作る」が我が家の基本。
「よく躾ましたね。」などとたまに言われるけれど、家族はみんな、作ることが嫌いでは
ないのが嬉しい。中では一番の料理嫌いが私である。
3月16日の夕食 今夜の献立は具沢山のけんちん汁、大根
の青葉のおかかがけ、あぶらげ納豆、
紫蘇ごはん、到来物の辛子明太、イチゴは
あすかルビー。
お酒は黒糖焼酎あまみの「珊瑚」。
6:4のお湯割で...。(最近は弱くなって6が
お湯である。)
けんちん汁は好物のレンコンがどっさり
入っている。「レンコンだらけだ!!」
とkiiさんが目を丸くしたぐらいである。
あぶらげ納豆は、西吉野の厚い薄揚げに切れ目を入れ、納豆に刻みネギとトンブリを
混ぜ、軽く醤油で味付けしたものを挟み込んで焼く。
納豆とトンブリの相性がなんともいいのに驚く。私は黒豆納豆を刻んで使う。
おかずには勿論だけれど、酒の肴にも栄養価が高い上に安価で美味しい。
チリメンジャコを入れたらどうだろうか、ひじき入りは、味噌味ではなどと飽きるまで
悪乗りしそうである。
サンデッキから前方の山並みを望む 今日のコーヒーはモカ
ほんとうに穏やかな週末だった。kiiさんはログ造り、私は丸太を剥いたり、雑草取りを
する。日中の暖かさに誘われるように鳥たちが囀り出し、草も生え出した。
花壇の草は根が張っていない今が取り頃。
これを放置すると、夏場には花たちを侵食して大変なことになる。
休憩は、山並みを眺めながらデッキの日だまりで...。
左端の大きな木が野迫川倶楽部の主の「モミの木」。高さ20m強。
      
03/04  浅くのみ春は霞みて...。
太陽が隠れると震え上がるけれど、冷たい空気も、肌を刺す冬のそれとは変わったよ
うな気がする。
道端にはまだ雪は残るが、日だまりには早春の花たちが小さな緑の芽をチラリと見せ
始めた。
数年前には、3月の下旬にドカ雪を経験したことがあるので、まだ安心は出来ないけれ
ど、
今年は春の訪れが少し早いかもしれない。
木々も枝先をほんのりと紅く染め出して、心が妙に浮き立つ。

「風 光る」という言葉はkiiさんのお気に入りで、野迫川倶楽部の庭に 「風 光る庭」
と名づけたのは彼である。
キラキラと光が満ちてくる三月は、愛読書の「風物ことば十二カ月」(萩谷 朴)の中にも

「風光る」
として著される。

春を待つ気持は北国の人ほど大きい。
長い冬から解き放たれた心は春の野山を飛翔する。
野迫川の自然の中で過ごすようになって、あの頃の思いが蘇ってくるようだ。
旧友からの同窓会の案内状に、懐かしい十勝の風景が重なる。

野迫川倶楽部の庭も、まだ土の色ばかりが目立つ。
山の春はゆったりと時間をかけて訪れる。
小さな春を探して散策しながら、私には、二ヶ月先の花の庭が見える...。
風光る庭・三月上旬の様子 風光る庭・三月上旬の様子
3月3日『風光る庭』 (画像をクリックすると大きくなります。)

あた々かき光はあれど 野に満つる香も知らず....。
      


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