つれづれなるままに

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2002年7月
 
 【「美味しい」が嬉しい!!】ロケ隊がやってきた!!
 
7/12  「美味しい。」が嬉しい!!

「母さん、あれ、食べたいなあ...。」 娘が電話口でポツリと漏らした...。
子供を抱えて働くことが決して生半可なものでないことは、長い共働き人生の中で私も身
に染みている。ましてや子供が幼ければ、また違った気苦労がある。
「疲れているのかな?」と案ずる気持が、久しぶりに私を母にした。

「あれ」とは、私が近在の友人に教わって以来、我が家に時折登場していた韓国料理の真
似事で、名付けて《チャプチェもどき》
山さんが見たら「そりゃあないでしょう。」と言われそうな、自己流にアレンジした《チャプチェ
もどき》である。それでもけっこう手間暇が掛かる。

材料は牛肉、ニンジン、三つ葉、玉子、ゼンマイ、春雨。
牛肉は細切りにして甘辛く煎り付ける。ニンジンも細切りにしてキンピラにして塩で味付け。
ゼンマイは細く割いて幾つかに切り、炒めてやはり塩で味付けしておく。
ニンジンとゼンマイが一番時間が掛かる
三つ葉は多めに摘んできた野迫川倶楽部のもの。サッと湯がいて絞り2cmぐらいに切る。
卵は錦糸玉子に...。
湯がいて冷まし水を切った春雨を、冷えた先の五種類の具と混ぜ合わせる。
混ぜ合わせるのには根気がいる。
五種類の具が混ざり合わさって味のハーモニーを生み出し、サラダ感覚のようにいただけ
る。
幼い子供が好物なので、自然塩と、牛肉の味付けに使用する醤油とマスコバド糖以外の
調味料は一切使わない。

どうせなら食事の用意をしなくてもいいようにと、「ひじきの炊いたん」と「イカのワタ味噌和
え」も作り、干物を添えて冷蔵便は埼玉へ...。

左側「チャプチェもどき」
   具が多すぎ...。
右上「ひじきの炊いたん」
右下「イカのワタ味噌和え」

狭い仮住まいの台所で、汗を流しながら作る私を見てkiiさんがのたまう。
「keiさんが真面目に台所に立っている姿を見るのは久しぶりだなあ...。」
娘が巣立ってから、私の簡単料理には「いい加減」が冠するようになっていたから無理も
ない。調理器具も、野迫川への移動の荷物の中に、大部分が納まったままなのである。

「おいちい。あっとう。」と電話口で話す幼い子供に答えながら、今日は少し楽が出来たの
かなと、食卓を囲む娘一家を思い浮かべる...。

我が家の《ひじきの炊いたん》は薄味で、ニンジン、薄揚げ、チクワ、コンニャク、大豆など
が入る。多めに炊いていろいろ利用する。
キュッと絞ってひじきご飯にしたり、稲荷寿司の加薬
(かやく)にも使える。
何と言っても《ヨーグルトひじき》が美味しいのだが、kiiさんは気持ち悪そうな顔をして私を
見やるだけである。

先の炊いたひじきと、スライスしたキュウリに塩を振ってさっと絞ったものを、冷えたヨーグ
ルトに混ぜ合わせる。これが暑い時にはなかなかいけるのである。
ヒョットして、体験されている方はいらっしゃらないだろうか...。
それとも、やはりkiiさんが言うように「奇妙奇天烈」なものなのだろうか...。




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