つれづれなるままに |
2002年11月 |
11/15 | ぞっこんだね。 | |||||||
11月も中旬を過ぎると、野迫川村への道中にある西吉野村の柿の収穫は最盛期を迎える。 野迫川村は寒さが厳しいため渋柿の類しか育たないが、二つ手前の西吉野村は高度が低く 昔から大和の柿の名産地として有名である。 我が家は西吉野村の柿農園の中でも北谷農園の晩生の富有柿が一番お気に入りである。 その柿の収穫もそろそろ始まった。 シャキッとした歯ざわりがなんともいえなく、また、硬めなのに溢れ出る果汁には吃驚させら れる。 北海道に暮らしていた頃には、柿など高級品で口にしたことがなかったから、関西に来てこ こまで親しむようになるとは考えなかったけれど、初めて北谷農園の柿を賞味させていただ いた時は、柿がこれほど美味しいものだったのかと正直言ってかなりのショックを受けたもの だった。 柿に情熱を傾ける若いご夫婦の素朴な性格も好ましく、以来、この農園の柿を贔屓にしてい る。 今回の野迫川では、応援のおのっちも「こんなに美味しい柿があるんですね。後口が何とも いいっす。まるで、和三盆のような...。」と頬張っていた。 そうなのである。 和三盆のような上品な柿は娘も大好物で、この季節になると「あの柿、もうそろそろ??」 とおねだりコールが掛かる。 柿を愛しげに見やりながら「この子たち...。」と呟く奥さんの口元は何とも優しげで、野迫 川倶楽部の花たちに寄せる私の想いとも、通じるものがあるような気がしてならない。
「柿のタンニンが血管を綺麗にし、柿葉は血圧を下げるのに効目があるそうです。 完熟した柿は鎮咳や気管支炎にもいいとあります。 柿を食べると酒毒を解するといって、二日酔いの時に食べると、血中のアルコールの 分解を促進する作用が認められているそうです。」 なんと優れものであることか...。 日本経済新聞の朝刊は難しくて頭痛がしてくるけれど、夕刊はその内容も多岐にわたって いるので愛読している。 13日付け夕刊『レターの三枚目』の出久根達郎氏のショートエッセイは、タイムリーなことに 柿がテーマであった。 正岡子規の柿好きは相当なものだったそうで、寝たきりの折の昼食にも、デザートとして柿 を3個食べているそうな...。 「マグロの刺身で飯を二椀、牛乳五勺、ビスケットに塩せんべい、奈良漬」のほかに柿3個と は、恐れ入る。私もkiiさんも柿好きだけれど、せいぜい2個までが限度である。 出久根氏も書いておられるが、私も柿の紅葉の美しさには目を奪われた。 野迫川には葉も利用したくて渋柿を植えてあるのだが、その紅葉には今年初めて気付いた ような気がする。 目も舌も楽しませてくれる柿にぞっこん惚れ込んでいる。
|