2004・5・3〜4 春の山菜を楽しむ...。

友人達がフラリ立ち寄ってちょっと食事ということは時々あるけれど、改まって「○日に寄りましょう。」
などという事はもう一年半ほどご無沙汰だった。
マッ、事情はいろいろある...。

今年は早くからkiiさんと話していた。
「野迫川の山菜もずいぶん増えて、育ってきたね。山菜の天ぷらは春が一番だよね。」
「久しぶりに桜と山菜を楽しむ会なんていうのはどうかしら??」
肝心の桜は陽気のせいですっかり終っていた。
かろうじて向かいの山の山桜がのこっているのみ...。
それでも、花より団子。皆さん楽しみにして下さっていた様子である。
予定日の4日はあいにく天気が落ちの予報。当たらなくてもいい時に限って、予報は当たる。
kiiさんとおのっちは、前日から雨除けの準備に余念がない。
 【画像にポイントすると説明文がでます。の画像はクリックすると大きくなります。】
5月3日
向かいの山の山桜 kiiさんは向かいの山の桜を眺めつつため息。
「うちの桜は今年は咲き急ぎだったなあ。おまけに明日は雨だなんてね。」
例年連休明けにようやく咲き出すこの桜も、今年はもう満開になっていた。
Hさんご夫婦が午後二時に到着。
明日の設営もできたしと、Hさん、おのっち、kiiさんの男三人組は川
へセンタク、じゃない魚釣りに...。

「今夜のメインディッシュを釣ってきてよ、人数分ね。」
準備、お疲れ様。ようやく夕食だ...。 声を背に受けて、まるで子どものように嬉々として出かける。
重そうに水バケツを抱えて帰ってきた彼等の獲物は、アマゴが一匹
にアブラハヤがたくさん。
飯盒炊さん(古い言葉だ。)みたいだとはしゃぎながら、みんなで用意。山菜を楽しむ宴の予行演習だと、7時過ぎにはログ内で宴会が始まる。
メニューはHさんが持参してくださったホタテやサザエの刺身、ホタテのヒモはバター炒めにする。
kei特製のニラ焼き、春キャベツとジャガイモのサラダなど...。
それに忘れてはいけない。釣ってきた魚は唐揚げにする。
これがまた、実に美味しいのである。
まだ宵のくちだよ。時間はたっぷりある。 8時頃には奈良のT君一家も到着し、改めてカンパイ!!
普段は舐めるほども嗜まないHさんもつい盃を出す。
アルコールは苦手だと思っていたおのっちが、ワインを嗜むとは露知らず、彼のワイン談義もまた楽しい。
食後はH夫人テルチャンの手作りのケーキが登場。
甘さを押さえた上品な味わいは絶品であった。
12時過ぎまでワイワイ、ガヤガヤ。
真夜中にコーヒーを飲もうなんて言い出して...。
(こんなことを言うのは勿論私である。)
帰らなくてもいいということは、ゆっくりお酒が呑めるということで、ほんとうにくつろいだひと時だった。
未完成のログ内には、ダンボール箱が積み上げられていて不細工な有様だが、意に介せずでいてくださって、
皆さんありがとう。 内心結構気にしていたのである。
(箱の中身? ぜ〜んぶ本です。)

5月4日  春の山菜を楽しむ会
本日の山菜。山菜はタラ、ウルイ、アザミ、コシアブラ、アケビの新芽、ハナイカダ、リョウブ、ウド、ワラビ、イタドリ、ミツバ、セリ、ワサビ、ノビル、
ギョウジャニンニク、西洋ワサビ。
あいにく夜半から雨、それも結構激しい...。
(ブルーシートの下で、画像の色合いが悪いのはご容赦下さい。)
遅めの朝食をゆっくり済ませると、
山菜を摘みにいく者あり、炭を熾したり、料理をするもの、洗い物お任せ、それぞれが段取りよく自然に分担が決まっている。

11時からの予定にあわせて、手際よく準備が進む。
                  ☆→
着々と準備は進む。
カンパイ!! メニューはメインディッシュに山菜の天ぷら。
焼き物は豚のスペアリブと鹿肉、ほたてにさざえ。
カツオのタタキ、ワラビのお浸しポン酢添え、スカンポの醤油びたし
、ミツバの辛子和え、セリの胡麻よごし、ゴボウとニンジンの春巻、
牛蒡の梅びしおあえ、味噌焼きニギリ、蕎麦など...。
山菜の天ぷらと蕎麦というのは実に相性がよく、春の宴にはたまら
ない。蕎麦つゆも前日から作ってあった。
飲み物はワインにビールに焼酎、チューハイ、日本酒、ムギ茶。

用意が整って、いざ開宴である。
雨も宴もたけなわ...。 風も強く、外で天ぷらを揚げながら食べることが不可能になり、私は
横の台所で皆のざわめきを聞きながらの揚げ役。
これがまた楽しいのである...。
気遣ってワインやスペアリブを運んで下さるので、ほろ酔い気分で
ある。
「替わりましょうか?」と言ってくださるけれど、天ぷらは私の独擅場。
簡単に油と菜箸を放棄できないという、因果な性分である。
おのっち、焼き役を引き受けてくれてお疲れ様。 おのっちは、テーブルの向こう端。
「食べてる??」と声を掛けたら、こんなステキな笑顔が返ってきた。

遠く福島県から手伝いに来てくれた彼は、その夜更けに帰路に着いた。
またいつか、時間の余裕ができたら覗きに来てね。

天候はよくなかったけれど、それもまた記憶に残るひとつ...。
自然の恵みの美味しさと皆の笑顔で、とびっきりの5月の休日を過ごすことができた。
倶楽部に育つものを多く食卓に並べていただける、これが夢だった。
ありがたいことに、倶楽部にお嫁入りして、それが育ちつつあるものも多い。
山菜料理をしっかりマスターしなくてはと、それが私たちの喜びでもある。

「春の季節にまた、こんな時間が持てたらいいね。」
ひっそりと静けさが戻ったログで、そんな言葉を交わす私たちだった。

その5 2004・8・18 行く夏を惜しんで...。
その4 2002・4・20 春の、花と山菜の宴  ロケ隊がやってきた!!
その3 2001・4・7〜8 富山から、源流の熊さんご夫婦を迎えて
その2 2000・8・12〜16 作業日和・宴会日和・夏期休暇
その1 2000・8・5〜6 釣りそっちのけ大宴会・野迫川ミーティング


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