つれづれなるままに |
2001年7月 |
7/26 | 心地よい言葉が好き...。 |
生後半年ほどの赤ん坊にいったい言葉が通じるのだろうか。 されるがままになっているようだが、実は大人の所業をつぶさに見ている...。 そんなことはないだろうが、二週間ほどを孫娘と一緒に暮らして感じるものがあった。 彼女は心地よい言葉が好きだ。 嬉しい、可愛い、素敵、おいしい、良かったね、ありがとう、おはよう...。 こんな言葉にはニコッツと満面の笑みを浮かべる。 そんな言葉を発している時の大人は、表情も声の色もきっと柔らかいに違いない。 表情から判断して、笑みを浮かべるのだろうか...。 言葉が優しく心地よく響いて、それに反応するのだろうか...。 関西空港に彼女達を送って行った折、「さようなら、また元気な顔を見せてね!!」と話しかけ たら、何とも言えない悲しそうな顔をした。 愛想よしの笑顔が消えて、口をへの字に歪め、今にも泣き出さんばかりになった...。 こんな小さな赤ん坊に別れが判る筈はないと思いながら、でもこの表情は何かを感じ取って いるに違いないと、いとおしさがこみ上げた。 子育て真っ最中の頃には無我夢中で毎日が追われていて、子供の表情の一つ一つを気に留 めていることなどできなかった。本当はその時期にこそもっと心遣いをしなければならなかった のかもしれないが、日々のことをこなすのに精いっぱいだった。 人としても親としても未熟だったから、ということもあるのかもしれない。 今、「子育て支援外野席」に身を置いて、成長の過程をワクワクしながら楽しんでいる。 二人三脚で子どもを慈しんでいる娘夫婦に、「こんな機会を与えてくれてありがとう」 心からそう言いたい。 |
7/19 | 乗っ取り犯 | ||||
「何だかこの頃みなしごハッチが多いね。」「そんな季節なのかなあ...。」 「ミツバチって刺さないの?」「悪さをしなければ刺さないんじゃないかな・・・。」 何とも頼りない会話が続く。 そのままkiiさんはブルーベリー畑のチェックに行き、私は草引きの作業に没頭していた。 「オーーーイ、オーーーイ!!」と大声で呼ぶkiiさんの声に慌てて走る・・・。 足でも滑らせたかと息急き切って近づくと、kiiさんの指差す先には何とミツバチの群れ。 燻製でもガーデニングにでも使えると、戴いて野迫川入りしていた大きな樽。 ビールが入っていたのかウィスキーか、抱えられない大きさの樽には栓の穴が開いていて、 そこから蜂たちが出たり入ったりしている。 「ウワッツ!!」と吃驚したまま声がない。 「穴を見つけたら蜂が巣を作るから、止めておかなきゃ駄目ですよ。」 陶芸の灯油窯にスズメバチが巣を作りかけた時、確かにそんな注意をいただいたことがあっ た。迂闊だった。 「どうするの??」恐々の私にkiiさんは事も無げに言う。「いいさ...。」 「来年から果実の受粉がバッチリだよ。蜂蜜だって採れるかもしれない。」 そんな暢気なことを言っているけれど、こんな小さな穴しか開いていないのにどうして蜂蜜が 採れるんだろう。 吉野さんにお話すると、「ミツバチにはなかなか巣を作っては貰えませんよ。幸せの運び屋さ んですね。」と言われた。 自然の中で生活することに喜びを感じている人らしい表現だと思う。 骨の蘇生が少し停滞していて、滅入っているkiiさんへのさりげない労わりを感じて、私は胸 が熱くなった...。 気のせいか蜂の数は日に日に増えている。
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7/13 | 植物の話(5)・・・ドクダミ | ||
先の野迫川倶楽部行きは、雨後の土地や花の様子をチェックするのが目的で、作業らしきこ とはしないつもりだったのだが、未開拓部分に群生していたドクダミが花盛りで、ついつい手 を出してしまった。 開拓を始めた年は草も生えない土地だったが、翌年姿を見せたのがドクダミ。 摘んでお茶にしたところ、とてもおいしかったので以来病みつきになっている。 生葉には臭気があるのに干してお茶にすると、購入したものとは比較にならないぐらい香りが よく、おいしくて胃に優しい。 昔から「十薬(ジュウヤク)」の名前で知られているが、それほどの薬効を持ちながらあの臭い ゆえに敬遠されて片隅に追いやられていた感もある。 このお茶を飲んでいる夏はバテにくいようだが、気のせいだろうか。 生葉の天ぷらは「それは美味だ。」との解説もあるけれど、これはまだ未体験である。 庭に繁茂しているドクダミにはそのあまりの強さに悲鳴をあげ、やむを得ずせっせと取り除い て処分してきたから、「今年はドクダミのお茶は飲めないね。」と話していた。 ところが、どういう訳か未開拓部分に突如群落が出現した。 普段は目にも留めなかった場所だったので、白い花が咲き出して初めて「あ〜〜。」と吃驚し たのである。 花が咲き出す頃が一番力があるそうだが、それを考えるとちょっと遅かったかもしれない。 それで、つい摘み始めることになってしまった。 大きなゴミ袋にぎっしり詰めること4袋、ザッツ、ザッツと水洗いして少しずつ束にし、風通しの よい所に吊るして陰干しにする。 乾燥したらハサミで刻む。結構手間がかかる...。 それでも、自家製のおいしい薬用茶は貴重品。 たくさん吊るされた緑のスダレに目を細め、鼻を歪めている私達である。
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