つれづれなるままに

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1999年 (1)やつがきた  (2)雲海を見に行く  (3)ついに買ってしまった!



1999/11/11 (1) やつがきた。

 野迫川倶楽部で一人キャンピングをしていた連れ合いが、「大変だア。」とあわてて電話をかけてきた。(私は、町で慣れないホームページ作りをしていた。まったくの初心者だから頭を痛めつつ・・・。)
そのけたたましい声に、チェーンソーワークで怪我でもしたのかと私は一瞬青くなった。
 
 「やつが来た。」「えっ?」「ついにkeiさんが恐れていたやつが来た。」
横暴で無遠慮な、そして当たるを幸い周囲を破壊しつくす、やつの正体はいのしし。
 
 近くの知り合いは、すでにこの秋何回か洗礼を受けている。
いのししの荒らしたあとの凄まじさは、表現する言葉もない。
ただ「ひゃあー。」という悲鳴か、「うーん。」と唸るか・・・・。
野迫川倶楽部は、木酢液をまいたりネットを張ったりして、今までは比較的小さな被害で済んできたが、私の庭が拡大するにつれて危機感をつのらせていたのだ。
 
 連れ合いイワク、汗を流そうと近くの温泉に行って帰ってきたら、切り倒して積み上げている杉の丸太の向こうで「ブオー!」という何頭かの大きなうなり声と、バリバリと物音がしたそうである。
まだ庭にまでは侵入していないが、時間の問題かもしれない。

 
 標高690mの山では、こんなことは驚くべきことではないのだが、ほんとうに「招かれざる客」である。
 有効ないのしし退治の方法をご存知の方は、ぜひご一報を。
 (モグラについても教えてください。)
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1999/11/27 (2) 雲海を見に行く

 「keiさん雲海を見に行こうか・・・。」「早起きしないとだめでしょう?」
「いや、この前8時半ごろ村に行くとき通ったら見事だったよ。」
 
 野迫川倶楽部から車で10分ほど走ると、野迫川村の雲海の景勝地がある。
とにかく一段落してから遊ぼうと、わき目も振らず開拓に追われていた私たちは、立里(たてり)の荒神社の近くにある白樺林を見に行った程度で、村のことはまだよく知らない。
というわけでたくさん着込んで出掛けた次第。
 
 8時前に現地に着くと、すでに十数人が三脚を据えて撮影の瞬間を待ち構えている。
どなたのカメラも高価そうな・・・。
インスタントカメラを手に降り立った私が、一瞬冷たい視線を感じたのは気のせいだったのだろうか・・・。
実は一ヶ月前に購入したばかりの私の一眼レフカメラは今修理中なのである。
105のマクロレンズを付けて花の写真を写していてつまずき、「アッ!」と言う間にカメラは見事な着地。
カメラもレンズもまだ修理から戻ってきていない。
 
 「今日の雲海、たいしたことないんじゃない?」「この前はこんなんじゃなかったよ。」
そう言いながらインスタントカメラで隠れるように写して、私はそそくさと退散した。
野迫川倶楽部は霧で真っ白

 野迫川倶楽部に帰ってくると霧が湧きだしていて真っ白。
ここの朝は必ずといっていいほど霧が立ち込めているけれど、これほど白い時に遭遇したことは初めてだった。
 
 「ああしまった。あと30分待っていたらすごい雲海が見れたのになア。こんなにすごいのはそうそう無いよ。」
せっかちな私を責めているのではないけれど、いかにも残念そうにつぶやく。
この霧が作り出す雲海を想像して、私自身が「しまった・・・。」と後悔しているのである。
 
 カメラが帰ってきたら、また出掛けることにしよう。
今度はじっくりと構えて・・・。
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1999/12/26 (3) ついに買ってしまった!

 先日のことである。関西に在住する私たちは日本橋の電気街まで工具を購入に出掛けた。
用件を片付けて帰ろうとしたときkiiさんが口にしたのが運の尽きだった。
「確か道具屋筋ってこのへんだったなア。寄ってみる?」
私にとっては、関西に住んでいながら一度行って見たくてもなかなか機会がなかった場所。
 否と言うわけがない。
 
 台所道具の店が軒を連ね「ウワッ!」を連発する私。
その時にKiiさんは「まずかったな・・・。」と思ったらしい。
 
 一軒の店で立ち止まった私は、もう動かなかった。(「動けなかった。」ではない。)
10年程前から欲しくてたまらなかったパエリア鍋を見つけたのだ。
でも45cmのその鍋は思ったより薄い。「薄いとおいしくないヨ。もう少し厚くて大きいのはないの?」「ありますが特製で取り寄せになりますよ。お値段のほうも・・・。」と言うやりとりがあって、しぶーい顔のkiiさんを横目についに買ってしまったのだ。
底厚2.6mm直径51cmのパエリア鍋を・・・・・。
 野迫川倶楽部は凍結モードに入ったのでお披露目は春になってから。
自家製のサフランでパエリアを作る楽しさを想像できるだろうか?
味のほうはさておいて、鍋の前に立って腕を振るっている自分を思い浮かべてニンマリとする。
 実は私は60cmのものが欲しかったけれど、「そんなに大きいのをどうするの?」とkiiさんに言われて仕方なく諦めたのだ。(本心は、その横にあった二種類の鍋にひどく心を惹かれてしまっていたから・・・。40cmの分厚い鉄鍋と50cmの分厚いステンレス鍋が、私の元に来たいと囁いていたのである。)
悪い所に連れて行ってしまったとkiiさんがぼやくことしきり・・・。
もう後の祭りです。
 
 届いたパエリア鍋を見て再度「51cm or 60cm」論争が復活。
「いったい何人で食べる気なの?」とkiiさんは言う。
9cmの差で倍の値段になるというのに釈然としなかったのでもないだろうが、一生ものなのにという思いが私にはある。
その結論は来年の春に・・・。


後日談
野迫川倶楽部でかまどを作ろうとあれこれ考えていたkiiさんが、スケールを片手にポツリ!
「やっぱり60cmぐらいの大きさがよかったかな。」
来年まで持ち越さずにいともあっさりと結論が出てしまいました。勝負あり・・・。
 
何もかもが「大は小を兼ねる」とは言わないけれど、私は台所道具は大きめの方が好きです。
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